爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

組織について

2020-11-27 04:15:58 | 日記
36年前に仏門に身を置きました。

それまで一般の会社で技術系の仕事をしていて、普通の会社勤めをしていました。

初めての経験で、環境に慣れるまでは気を使う事ばかりでした。

この世界では年齢の上下に関係なく、得度(坊主になる為の儀式)を受けた日にちが早い者が先輩と見なされます。

おい、なんとかと年下に呼び捨てにされ、境内駐車場の坂の上に有る本堂の法務室から見た、駐車場の隅に有るゴミを見つけて、片付けてこいと言われた時には、ちょっと戸惑いながら少しイラついたのを覚えています。

封建的な世界に身を置いたのだから仕方ないと、ここは自重するしか有りませんでした。

普段は窮鼠猫をも噛むのですが、オイオイッここで切れては駄目だぞと己を諫めました。

どの世界でもそうですが、一番下っ端が一番早く出寺し、一番遅く退寺しなければならないのです。

ならぬ堪忍するが堪忍で、過ごした一年目でした。

二年目から三年目は同じ祭事をする訳ですから、要領を覚え段取りも早くなりスムーズに職務を遂行出来る様になると、おのずと先輩たちとの関係も良くなり、口やかましく言われる事も減ってきて、当たり障りのない態度で過ごす事が出来る様になりました。

置かれた立場で精一杯が私の人生のモットーでしたので、苦労の末に努力が認められ管理職になれた時には、努力の甲斐が有ったと感じたものでした。

やれば出来ると思って頑張れば、何処かで必ず努力は報われると思っています。

意識一つで人生は変われるものと思っています。

特に若い人達は頑張って下さいね。