爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

バカ正直にならない

2022-04-05 19:18:54 | 日記
自分の意見を、正直に堂々と話すことが、何故悪いのだ…。

まったく仰せの通りである

正直一途は結構な事だが、バカ正直な人は、周りの人に不快と迷惑を掛けている事がある。

もしガンを患っている人に「あんたはガンだったそうじゃないか。うへぇ、やっぱりガンだったんだね」と、平気で言う人がいたとしたら、無礼千万だし、不躾でもあろう。

まさか、そんな事を言う人が、いる訳ではないであろうが、これに類する一直線の無礼な正直者が、最近甚だ多い。

女性に「私ちょっと皺が増えたわ」と言われて、「ああ、そうだね」はない。

「でも、君の目は前よりも、もっと素敵だよ」と…。

バカ正直な人の言動は、人を責める事が急で、相手を思いやる事をしない。

孔子は「直にして礼無ければ、則ち絞す」と言う。

絞すとは、首を締めて人を殺す事だ。

二年ぶりに同窓会に行った処、ある会社を経営している社長が、この不況に対して、社員が「生き甲斐」を持って、活気に満ちた仕事をしてくれれば、何とか乗りきれるのだが、皆んなをしぶしぶと会社に出てくる。

仕事に打ち込んでいない。

「生き甲斐」を持つには、情熱なんだ。

仕事をは、はつらつとこなす事なんだと、喋りまくってきた。

「でも、生き甲斐と情熱を持てる会社にするには、社長さんの仕事ではない のかなあ」と、ちょっと口を挟んだら、異常な勢いで、社員の悪口ばかりをぶち出した。

嫌悪を感じ、友だちは皆んな散って行った。