「あなたは、このまま死んでいくのですか?」と言われたらどうします?
実は、この言葉、私が私に言っているのです。
がんばって生きているんだけど、「このままでいいのかなあ」なんて、ふと考えたりするんです。
日頃、いろんなシニアと話をします。
若々しい話をすることもあれば、普通の世間話をすることもあります。
そんな中で、たまにシニア本人の悩み相談めいたこともあります。
中身はやっぱり、「このままでいいのかなあ?」という類が多いです。
遠くへ嫁いで行った娘のことや、腰痛や肩こりのことや、一人住まいのさみしさなど。
まあいろいろです。
相談というのは、相談する側と相談される側がいます。
当たり前のことですが、シニア級の相談になると、話をしているうちに、相談する側と相談される側が入れ替わってしまうことがあります。
相談を受けているうちに、自分の今やこれからを考えてしまい、相談が逆転してしまうのです。
最後は、手を取り合って、お互いがんばりましょうということで終わりになります。
それ以上、突っ込んでいけないからです。
たくさんのシニアが苦しみの中で生きています。
集団でいれば紛れ込んで分からないことでも、個人が胸襟を開いて話をすると、その苦しみの様々が心の中に飛び込んできます。
健康不安だったり、経済不安だったり、数年後の生活不安だったり、個々人によっていろいろですが、話を突き詰めていくと、複合不安もたくさんあります。
複合不安というのは、お金がないから、せめて健康だけは保持しなければと考えているが、最近は、めまいがしたり、急に涙が出てきたりして耐えられなくなってしまうというように、いくつもの不安が波状的に襲ってくるのです。
冒頭の「あなたは、このまま死んでいくのですか?」という問いかけは、実は、「私は、こんな悩みの中で人生が終わりになるのかなあ」という不安の表出なのです。
人生の晩年をこのままで終わらせたくない、という意欲的な場合も、「あなたは、このまま死んでいくのですか?」という問いかけになりますが、今日のブログは、そちらではありません。
暗い方に向かっている話です。
生きているからには、生きている使命がありますが、笑いながら、生き甲斐をもちながら、残りの人生を生き切るということは、とても難しいことです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます