人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

シニアの不安 複合不安 

2020-05-25 14:55:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

「あなたは、このまま死んでいくのですか?」と言われたらどうします?


実は、この言葉、私が私に言っているのです。


がんばって生きているんだけど、「このままでいいのかなあ」なんて、ふと考えたりするんです。


日頃、いろんなシニアと話をします。


若々しい話をすることもあれば、普通の世間話をすることもあります。


そんな中で、たまにシニア本人の悩み相談めいたこともあります。


中身はやっぱり、「このままでいいのかなあ?」という類が多いです。


遠くへ嫁いで行った娘のことや、腰痛や肩こりのことや、一人住まいのさみしさなど。


まあいろいろです。


相談というのは、相談する側と相談される側がいます。


当たり前のことですが、シニア級の相談になると、話をしているうちに、相談する側と相談される側が入れ替わってしまうことがあります。


相談を受けているうちに、自分の今やこれからを考えてしまい、相談が逆転してしまうのです。


最後は、手を取り合って、お互いがんばりましょうということで終わりになります。


それ以上、突っ込んでいけないからです。


たくさんのシニアが苦しみの中で生きています。


集団でいれば紛れ込んで分からないことでも、個人が胸襟を開いて話をすると、その苦しみの様々が心の中に飛び込んできます。


健康不安だったり、経済不安だったり、数年後の生活不安だったり、個々人によっていろいろですが、話を突き詰めていくと、複合不安もたくさんあります。


複合不安というのは、お金がないから、せめて健康だけは保持しなければと考えているが、最近は、めまいがしたり、急に涙が出てきたりして耐えられなくなってしまうというように、いくつもの不安が波状的に襲ってくるのです。


冒頭の「あなたは、このまま死んでいくのですか?」という問いかけは、実は、「私は、こんな悩みの中で人生が終わりになるのかなあ」という不安の表出なのです。


人生の晩年をこのままで終わらせたくない、という意欲的な場合も、「あなたは、このまま死んでいくのですか?」という問いかけになりますが、今日のブログは、そちらではありません。


暗い方に向かっている話です。


生きているからには、生きている使命がありますが、笑いながら、生き甲斐をもちながら、残りの人生を生き切るということは、とても難しいことです。





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