山中で迷う→現在位置がわからない=進むべき方向がわからないって事ですよね。
GPSも良いですが、これも万能ではありません。(地図とコンパスも万能ではない)
「良く知ってる山で自分の家の裏山っす。」とか、資産家で庭が広く「山は家の庭の一部っです」言うのなら別ですが(笑)
やはり迷わない為の方法は必要で、「地図とコンパスは持っているし、山には持っては行きますが使ったことありませんよ」って言うのはひじょーに危険す。
まず地図は新しい物を買うこと、地形や道は刻々と変わりますから。
地図の種類はいろいろありますが、大きな書店に行けば、国土地理院発行の五万分の一や二万五千分の一の地図は買えます、ただし登山やハイカー用には作られていないので、詳しい山道は載ってません。ネットでも無料で入手できますよ。ココ
ネットでならカシミール3D読本付属の地図や一定会費を払えば山旅の地図も閲覧出来ます。個人で使うなら印刷しても問題ないです。
後は登山用のガイド付きの地図を買うか・・・
ではガイド付きの昭文社の地図を買った場合ということで説明しましょう。(山登りエリア毎に別れていて登山道が比較的詳しく使いやすいです。)
山岳用の地図は防水加工がされているのである程度濡れには強いです。(濡れに弱いのならマップケース、もしくは水が入らないジップロックの袋も良いかも?)
地図を読める事も必要です。(これは膨大な量になるし私もまだまだですから後に徐々に説明させて頂きたいと)
でコンパスですが、「シルバコンパス」って言うのが良いです。針のところにオイルの入った物は揺れても針がぶれにくいし、また、リングが付いていて、スケールの付いているものがグットですね。虫眼鏡は必要に応じて。高価な物は要りませんが最低限の機能です。
山岳用品屋さんで2000円ぐらいで売ってると思いますが。
私の場合、中学時代の恩師に高校の時に頂いた思い入れの深いコンパスです。(26年は使っているのかな・・・^^;)
まず地図を正しい方向に向ける方法です。
コンパスの赤い針は磁北を指します。真北と少しずれています。これは地磁気と地球の自転軸のズレであって地域によって違いますが、日本は大体が西にいくらか傾いてます。
これは、国土地理院発行の地図や山岳地図のどこかに必ず書かれています。
昭文社の場合ここですね↓
発行は古いですが^^;「西傾 約 6°10’~6°20’」になってますね。
コンパスのリングを回します。
N=北(North=北、South=南、East=東 West=西)
ここから躓いてる人が多いです。天文では北極星に顔を向ければ右手が東、左手が西、後ろが北。太陽は東から昇って南で一番高く、西に沈む。(西から昇ったお日様が東へ沈む~♪という天才バカボンの歌は逆です(笑))
このコンパスでは1目盛が2° 6°なら3目盛 西へずらします。
で地図の上にコンパスを乗せ、真北とコンパスの台の矢印を合わせ、赤い針がリングの中の矢印に合うように回転させます。
これで地図は本来の地形とほぼ正しい方角を向いたという事になります。
尚、コンパスは水平に持つ事(GPSも同じですが)、磁気に影響のあるものから遠ざけること(電子機器や金属など、天然で磁気を帯びた地形や岩なんてのもあるらしいですが・・・)が必要なようです。
磁北をあらかじめ地図の上に書いておく方法もあります。オリエンテーリングでは良く使ったし、国土地理院の地図では書いてあるものもありますが、山岳用の地図では書いた事はありません。ほんとはこちらの方が実用的なんですが。
ここまで精度を求めなくても良い場合もありますが・・・・ま、方角を知る練習って事で(笑)
次は地図上で現在位置を確認する方法など書きたいです。
私の覚え書き程度と思ってください(^^ゞ