愛知の柔道教員、6日で黒帯…30年間全員合格
読売新聞 1月16日(月)10時59分配信
愛知県教育委員会が県柔道連盟へ委託し、中学・高校の体育教員を対象に2年に1度開いている柔道の指導者講習(計6日)で、30年近く受講者全員に段位(黒帯)が授与されていたことがわかった。 (中略)
県教委としては問題はないとの考えで、「段位はあった方が無いよりは充実した指導ができる」として・・・・云々
要は生徒に教える立場の教員が、白帯ではハクがつかない・・という理由なのだろう。 しかし、6日で黒帯とはどうなんだろうか? ちなみに柔道の場合、正規手段で段位を取得するには試合に出て勝ち点をとる必要がある。 年齢は関係ない。 講道館によると、黒帯取得にかかる実際の期間は平均2年程度らしい。 今回の件は講道館でも問題視されていて、調査を行うとのこと。 武道の世界では、自分よりも修行経験が長ければ、たとえそれが子供でも兄弟子である。 そうした心構えや礼節こそが、武道を学ぶうえで大事なところではないのか?
今春より中学校での武道(柔・剣道)の授業が必修になるらしい。 武道の理念の教授が目的の一部なら、学校の先生は無段である事をためらう必要は無い。 (必要なら、有段者とは別の、指導資格者としての帯色を用意するのも良いかも) それでも黒帯が欲しいならば、きちんと修練すべきである。 武道にショートカットはない。 小手先の技よりも武道の心を、身をもって子供達に指導して欲しいと願う。