大阪の交野市。
自分が子供の頃はすごく田舎で、キレイな小川が有って、
まだメダカやホタルがいる様なところだった。
そこに叔父さん夫婦が住んでいて、少年Ken坊は良く遊びに行ったものだ。
冬枯れの広い田んぼで、叔父さんが仕事で使うらしき工業用の糸を使って凧を上げるのだが、
糸が長くて丈夫なものだから、凧は肉眼では見えないほど遙か上空まであがるのだ。
降ろすのに数時間かかったのを憶えている。
その頃まだ子供がいなかった叔父さんは、Ken坊の事を良く可愛がってくれた。
そんな叔父さんが亡くなったとの知らせ。
大阪から名古屋に帰ってきたばかりだったが、踵を返して大阪へ。
通夜に参列してきた。
76歳。
公人を引退して久しいにも関わらず、大勢の弔問客が。
まじめで優しい叔父さんを偲ばせる通夜であった。