これから登る山を見上げる時、その頂は遙か彼方。
本当にあそこまで行くのだろうか??
いつもそう思いながら登り始める。
登っている最中はただしんどい。
背中の荷物が重い。
自分は今どこにいるのだろう?
あとどれくらい登れば頂上にたどり着くのだろう?
そんな事ばかり考えながら、遅々として進む。
できるのは、一歩づつ足元を踏みしめて登る事だけ。
あまり楽しいとは言い難い。
それでも、どんな山でも、どんなにしんどくても
やがては頂上が見えてくる。
そして振り返ると、そこには自分の歩いてきた道が遠く横たわっている。
こんな遠い道のりを、自分は一歩づつ来たんだなぁ、と感慨にふける。
山登りの道程は、人生のそれに似ている。
自分も気が付けば52歳。
ふと振り返ると、一歩づつ歩いてきた52年の道程が遠く横たわっている。
人生は山登りが如し
荷物を背負って、もう少し歩き続けよう。