畑仕事をしている様子を車内から撮影
都市部の若者らに農山漁村の魅力を感じてもらい都市と農村を人々が行き交う「田園回帰」の動きを推進しようと農林水産省が農山漁村の魅力をPRする動画を制作することになり、その撮影が1日に印南町で行われた。動画制作、配信業務を請け負った業者から協力依頼があり、実現したもので撮影は3日にも行われる。出来上がった動画は今年度中にも配信される予定。
人口減少・高齢化が著しい農山漁村地域において、若者や高齢者などすべての住民が生き生きと暮らしていけるような環境を作り出していくことが喫緊の課題。農林水産省はこのような現状の中、近年、若者を中心に農村の魅力を見出し、都市と農村を人々が行き交う「田園回帰」とも言われる流れが強まっていることから、これらの動きを加速化させ、着実に地域の活性化につなげていく重要だとし、農山漁村の魅力を分かり易い動画で配信することで、国民の農山漁村に対する関心度の向上や行動意欲の喚起を図ろうと、動画の制作、配信を企画。
制作、配信業務を請け負った業者から協力依頼があり、移住推進に取り組む同町も「移住推進につながれば」と全面協力。動画は2パターンを制作することになり、1日は午前中、町内を車で走行しながら車窓からや車を止めて車内から風景などを撮影。午後は印南町が運行するコミュニティーバスを利用して産品所で買い物するなどお年寄りが生き生きと暮らす様子を撮影した。3日には、小学生が特産のキヌサヤエンドウを収穫し、いなみこども園で児童や園児が伝承料理のかきまぜご飯を作る様子を撮影する予定だ。
動画はともに1分30秒程度に編集して、動画配信サイト「You Tube」から配信。同省は配信期間中の視聴回数目標を40万回以上としている。撮影では「かえる橋」など印南町と分かる建造物や言葉はNGで、撮影場所が印南町だと分かりづらくなっているが、日裏勝己町長は「印南町の素晴らしいところを映像にしてくれると期待している。多くの人が視聴してくれるはずで、視聴して移住したいと思ってくれる人が1人でも出てきてくれればうれしい」と出来上がりが楽しみにしている。
動画は印南町のほか、山形県の自治体でも制作される。
その他の主なニュース
● 県高校Sテニスで印南中出身の嶋田惠太君(和北)全国へ
● 16日から確定申告スタート
● 御坊市で認知症支援の国委託事業最終会議
● 原谷地区で県シカ夜間銃猟今季県下初捕獲