盾とサイン本、著者からのメッセージを前に
賞状を手にする上野君
第63回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会、毎日新聞社主催)の最終審査で、日高地方から上野桧生君(和田小3年)の作品が、小学校中学年の部自由読書区分で優秀作品・毎日新聞社賞を受賞。上野君は9日、東京都千代田区の経団連会館で開かれた表彰式に出席し、賞状と盾、著者のメッセージとサイン本を受け取った。
応募は2万5847校から430万7256編あり、毎日新聞社賞は、最優秀作品・内閣総理大臣賞、優秀作品・文部科学大臣賞に次ぐ栄えある賞。小学校中学年の部から最優秀・優秀作品には計7人が選ばれたが、うち6人が4年生で、3年生は上野君だけ。
上野君は、1年生のとき先生に内田美智子著「いのちをいただく」を読んでもらって胸がつまって目に涙がたまった訳を、今回自分で読み返してどう悟ったかを文章にした。食肉センターで生きた牛を牛肉にする仕事をする主人公・坂本さんが、家族のように大切に育てた牛「みいちゃん」との別れに涙を流す女の子と出会い、仕事を辞めたいと思って、息子・しのぶくんに相談する。上野君は、そんな登場人物全員が、それぞれに「悲しい思い」をしていることに気付き「これからぼくはもっともっとたくさんの大切なことを知るでしょう。でも、それ以上にたくさんの人の悲しい思いにも気づいていきたいと思います」とまとめた。
1年生のときに読んだ本を再度読み返して、より深く感じ考え、それを表現したことが評価された。著者の内田さんからは「しっかりした文章で、食べ物のこと、命のことを考えて頂きうれしいです」とのメッセージが寄せられた。
約830人が出席した表彰式では「ちょっと緊張した」と上野君。栄えある賞の受賞に「うれしい。賞状や盾は大人になるまで置いておいて、子どもができたら見せてあげる。お母さんは『かいせい先生』と言ってくれた」と話した。
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