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印南町切目川ダム環境整備、来年度以降も継続し取り組む考え 〈2018年2月7日〉

2018年02月07日 08時30分00秒 | 記事

ダム周辺にサクラなどを植える(昨年2月)

植樹したサクラ開花時のイメージ(入口周辺)


 切目川ダム環境整備ボランティア協議会(会長・日裏勝己印南町長)は24日に切目川ダム周辺にサツキやヤマブキなど植樹する。切目川ダム環境整備協議会の提言を基に印南町高串地内に平成25年に完成した県営切目川ダム周辺を4つのゾーンに分け、サクラなどを植樹し整備、地域活性化につなげようと3年計画で取り組んでいる。今年度が最終年度となるが、印南町は来年度以降も組織を再編するなどして地元、町、県が連携・協力しながら地域活性化に向けた取り組みを継続していくことを検討している。

 初年度の平成28年は宝くじ桜寄贈事業と緑の募金事業を活用しヤマザクラ50本、サツキ200株を、昨年度は県の市町村民の森事業を活用しサクラ(ヤマザクラ、ニシノミヤゴンゲンダイラザクラ)67本、サツキ200株、モミジ12本を植えるなど整備を進めている。
 最終年度の今回は県の市町村民の森事業を活用しサツキ700株をはじめ、ムラサキシキブ30本、アセビ30本、ヤマハギ30本、ヤマブキ30本、タラヨウ3本を植えるほか、ダム建設で移設した高串妙見社の御神木だった杉も植樹する。御神木はダム建設で水没したが、県林業試験場に枝分けしていた子孫杉4本を植える予定だ。 
 計画ではダム周辺をサクラやサツキ、モミジなど植えて四季折々に花木で彩り、ダム本体の迫力を実感できる「エントランス(入口)ゾーン」、本体の洪水吐きから流れ落ちる水流を間近で見ることができる「ダムサイトゾーン」、いつ来ても何かがあるといことを感じてもらえる「四季体験ゾーン」、周辺を楽しく散策してもらえる「散策ゾーン」の4つゾーニングを設けるなどし整備する。
 会長の日裏町長は「国道(425号)からよく見えとてもロケーションのいいところ。コンクリートのダムだけに終わるのではなく、周辺を整備して訪れる人が心温かく、豊かになるような憩いの場にして、真妻地区、印南町の活性化につなげていきたい」としており、来年度以降も周辺整備やPR活動などに取り組む考えだ。


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