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御坊日台友好協会が台湾の中学生招き初の相互交流 〈2018年2月3日〉

2018年02月03日 08時30分00秒 | 記事

初の受け入れで日高地方を訪れる胡さん(右)、張さん(左)


 戦前の日本人の素晴らしさを知ってもらおうと、日本と台湾の中学生の交流に取り組む御坊日台友好協会(古山隆生代表)が、きょう3日から7日まで台湾の女子中学生2人を初めて受け入れる。日本が統治していた台湾で農業水利に貢献した八田與一技師の偉業を伝えたいと考えたのがきっかけ。これまでに日高地方の中学生が二度台湾を訪れ現地の中学生と交流しており、今回は台湾の中学生を招き初の相互交流が実現する。

 同協会では、台湾の不毛の地にダムを建設して農業水利に貢献し、今なお現地で敬愛される日本人技師・八田與一氏の功績を知ってもらうことで日本人の素晴らしさを後世に伝えたいと、管内の中学生を対象に八田技師に関する感想文を募集し、選抜した中学生と台湾を訪れ現地の中学生と交流をはかる。
 活動を開始した当初から互いの国を行き来する交流を進めたいと考え、今回初めて台湾から中学生2人を迎える。来日するのは、これまで交流をはかってきた台南市・官田國民中学校3年生の胡さん(14)、張さん(14)で、八田技師について作文を書き選ばれた。
 同協会は平成28年、29年の2回にわたってスタディーツアーを実施し、1年目は松洋中、2年目は丹生中と湯川中の生徒が台湾を訪れ交流を満喫。受け入れ側となる今回は、前回ツアーに参加した関係から丹生中学校を訪れて授業に参加し日本での中学校生活を体験する。
 一行は3日夕方に到着し、古山代表の案内で4日に御坊市寺内町などを見学、5日に御坊市内で茶道や華道を体験、6日に丹生中で生徒たちと交流をはかり7日に帰国する予定。
 古山代表は「台湾は昔から親日家が多く、若い人たちにとって日本は憧れの地となっています。今回来られる中学生には日本人の優しさ・勤勉さ・正直さを学んでほしいと思います。これを機に学校単位で交流が広がっていけば。そのためにも活動を継続していきたい」と話し、中学生の息の長い交流に期待を寄せている。


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