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町内会防犯灯LED化率8割超え(御坊市) 〈2020年5月10日〉

2020年05月10日 08時30分00秒 | 記事


LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度に町内会LED防犯灯取替事業補助制度、住宅用LED電球購入費補助制度を創設。これまでの実績を見ると、今年4月末現在で町内会防犯灯のLED化率は80%を超え、次は90%以上をめざし、町内会に制度利用を働きかけている。住宅用も総計255件、総額500万円以上を補助しており、普及促進へ一定の成果を上げている。

 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがある。公共施設や民間企業、家庭等への普及が進んでおり、今後も需要が伸びると予想される。年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象に県下で初めて購入補助制度を創設するともに、町内会についても防犯灯取り替え補助制度を導入し、普及促進を図っている。
 町内会は、既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助。年間予算枠は当初250万円、平成27年度から300万円、30年度から250万円、令和2年度から200万円。実績は平成25年度が31町内会219基、26年度が28町内会229基、27年度が35町内会263基、28年度が32町内会193基、29年度が31町内会203基、30年度が21町内会133基、令和元年度が29町内会150基で、あわせて1390基がLED化された。補助総額は1514万5000円。
 昨年度、環境衛生課が市内に設置されている町内会防犯灯を調査したところ、防犯灯基数は2773基あった。制度利用で1390基がLED化され、これに制度創設前にLED化されていた514基、令和2年度申請分の41基、市自治連合会の助成を受け設置した新規分277基をあわせると2222基となり、LED化率は80・1%。制度創設時の同率は20・4%だったことから制度利用で普及が進んだことが分かる。
 同課は「町内会からLEDに取り替えて明るくなった、電気代が下がった、など喜んでもらっています」と。今年度末のLED化率は83%と見込んでおり、当面は90%以上を目標に引き続き制度利用を働きかけている。
 住宅用は、前年所得が200万円以下で、市税を完納している-が対象。(1)市内店舗で最初に購入した日から30日以内に申請する(2)LED電球やシーリングライトなどを6000円以上購入する(2)直管型LED照明は大洋化学(株)製品に限定(市内の電気店で取り寄せられる)-を条件に購入費用等の2分の1以内(上限3万円)を補助。
 年間予算枠は当初150万円、平成27年度から100万円、令和2年度から80万円。実績は平成25年度が60件277個、26年度が16件71個、27年度が30件103個、28年度が36件145個、29年度が50件238個、30年度が34件136個、令和元年度が28件87個、2年度が1件8個。総計255件、1065個で、総額506万600円を補助。同課は「制度を知らない人もおられるので、引き続き広報啓発に努めたい」としている。


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