初当選を祝う花やダルマをバックに笑顔の三浦氏
任期満了(6月10日)に伴う御坊市長選は17日に告示され、保守一本化で立候補した新人で前日高振興局長の三浦源吾氏(60)=保守系無所属、自民党県連・公明党県本部推薦、島=が、平成20年以来12年ぶりの無投票で初当選を決めた。当選から一夜明けた18日朝、島の選挙事務所で三浦氏は「改めて多くの皆さんに感謝申し上げたい。まだ実感はわかないが、責任の重さをひしひしと感じている」と気を引き締めながら「皆さんと力を合わせ、より良いまちにしていきたい」と市政の舵取りの役として決意を新たにした。
17日に初当選を決め、祝勝会、マスコミ各社のインタビューを受けたあと、二男の幼稚園時代からの同級生5人が事務所を訪れ、サプライズで「世界で一番、明るく元気な市長さん。頑張って」などメッセージ入りのダルマが贈られ、歓談。当選祝いのメールや電話に対応し、午前0時ごろ就寝。18日は普段通り午前6時に起き、訪問客や電話、メールに対応し、事務所に顔を出した。
初当選に「まだ実感はわかないが、責任の重さをひしひしと感じている。初登庁までまだ時間があるので、改めてしっかり市政について考え、初登庁したら直ぐに動けるよう準備したい」と気を引き締めた。無投票には「60を超える団体から推薦をいただき、多くの皆さんにご支援いただいたおかげ。改めて感謝申し上げたい」と述べた。
保守一本化、ワンチームでの初当選には「振興局長時代から常々、一つになって御坊をよくすることが理想だと考えていたが、まさか、自分がその立場になるとは思ってもいなかった。結果的にワンチームになれたのだから、この形を今後も生かせていけば良い市政運営ができると思っている。みんなで力を合わせ、より良いまちにしていきたい。柏木市長が取り組んできた政策を堅実に引き継ぎ『生まれて住んで良かったまち、誰もが住みたいまち』を実現するため、全力で働きたい」と決意を示した。
新型コロナウイルス感染予防で通常の後援会活動や選挙活動が十分できず、市民に直接公約を訴えたり、声を聞く場が設けられなかったことには「コロナが落ち着いたら市内での集会や会議、行事、イベントなどに積極的に出席し、市民の皆さんの声を聞きたいし、市役所にも入ってきてほしい。いずれは市政報告会の場も持ちたい」と述べた。
今後、市政運営を行う上で職員に期待することは「職員の皆さんは誰よりも御坊を良くしたいと思っているはず。今年度中に策定する第5次総合計画、来年度策定の第2次まち・人・しごと創生総合戦略において、さまざまなアイデアを出してほしい。特に若い職員の意見を聞きたい」。17日の祝勝会後に二階俊博自民党幹事長から電話で当選祝いと激励を受けたことを紹介し「コロナが落ち着いたらできるだけ早い時期に上京し、二階先生、世耕先生をはじめ県選出国会議員の皆さんにお会いし、ごあいさつしたい」と述べた。
三浦氏は「健康で明るく楽しく前向きに笑顔があふれるまちづくり」をキャッチフレーズに5つの基本方針、23項目の公約を掲げている。「私の公約の一丁目一番地は何があっても市民の命を守ること。何よりも人命が第一」とし、市民の安全安心の施策に取り組む考えを示している。新型コロナ対策は「市民の皆さんが真に必要としている支援策を実施したい」、新庁舎建築事業は引き継ぐが「皆さんの意見は聞かせていただく」としている。
当選証書交付 市選挙管理委員会は、25日午前10時から市役所3階で初当選を決めた三浦氏に当選証書を交付する。
6月11日初登庁 三浦氏は、任期が始まる6月11日午前9時に初登庁し、職員に訓示する予定。
三浦氏略歴 日高高校、京都産業大卒。昭和57年に県庁に入り、日高県事務所や御坊土木事務所で23年間勤務したあと、県民生活課長、農業生産局長、水産局長を務め、今年3月に定年退職するまでの2年間、日高振興局長を務めた。
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