新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下、大打撃を受けている地元飲食店を応援しようと、御坊日高の地方紙「日高新報」と「紀州新聞」が手を組んで、御坊日高飲食店応援プロジェクト「テイクアウト&デリバリー in BUY LOCAL」を展開している。テイクアウトやデリバリーを行っている飲食店の自慢のメニューやおすすめの味をカラー紙面で掲載無料で紹介。同内容は特設ウェブサイトでも公開し「地域のお店は地域で守る。住んでいる人が住んでいる街でお金を使う。それがBUYLOCAL(地域内経済循環)の精神です」と、広く利用を呼びかけている。
去る4月15日、(株)日高新報社=御坊市湯川町財部=の津村周代表取締役社長(43)と、コロナの影響を受ける地元事業者有志らが、苦しむ地元飲食店のために何かできないかと実行委員会を発足。和歌山市などでSNSを用いたデリバリーやテイクアウトの紹介サイトを開設していることなどを参考に、今回の企画を立ち上げた。企画をより盛り上げ人々の活用を促すべく、御坊商工会議所の協賛や、日高広域観光振興協議会など9団体から後援も得た。
「御坊日高地域では地方紙がよく読まれていて、SNSやホームページ以上に人々の目につき、信頼性も高い。まち全体にスピード感を持って情報発信ができる」と、津村社長。対象エリアを同じくする本紙も賛同、手を組むことになった。
地元飲食店を少しでも支えたいと、企画展開にはスピードを重視し、4月29日にさっそく第1回を掲載。飲食店からの反響は大きく、11日午前11時現在で35店から登録を受け付けた。これまでは1紙面に6店を並べ週1回ペースで掲載してきたが、より速く読者に紹介していけるよう、今後は1紙面に9店を並べ週1~2回のぺースで掲載していく考え。
「『ゴールデンウイークは結構忙しかった』との連絡も何店舗かから頂きました。少しでも力になれるよう6月いっぱいは続け、その後は状況次第。この機会に地元の店を利用することで、地元の魅力を再発見してもらえたら」と、津村社長。今後、同企画を飲食店以外の業界に広げることも検討している。
「地域の新聞社同士で、地域のために一緒にできたことも大きい」と、過去にない地方紙2紙のタッグの意義にも言及。本紙の源地勇人営業部長(49)は「少しでもお役に立てれば」と話している。
同企画では、日高広域観光振興協議会の協力で9日から6月30日まで、同企画登録店で3店舗以上かつ総額5000円以上、テイクアウトやデリバリーを利用した人を対象に、抽選で100人に御坊日高の特産品2000円相当をプレゼントするキャンペーンを展開中。
同企画への掲載申し込みは、電子メール(shimpo-eigyou@bell.ocn.ne.jp)へ。問い合わせは、日高新報内、御坊日高飲食店応援プロジェクト係(電話24・0077)へ。
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