最後の卒業生8人が巣立つ
管内小学校で23日、卒業式が行われ、日高町比井小は4月から志賀小に統合するため、今年が最後。コロナ禍でも全校児童32人と少ないため、在校生や保護者らも出席して卒業式を挙行し、感謝の言葉を述べて卒業生8人(男4・女4)が巣立った。28日に閉校式を行い、146年6カ月の歴史に幕を閉じる。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から席間をあけたり、式典は教育委員会告辞や来賓祝辞を省くなど簡素化した。開始前には学年ごとに写真スライドで6年間を振り返り、拍手で迎えられて卒業生8人が入場。校歌斉唱などの後、三原章宏校長が一人ひとりに卒業証書を授与し、山本彩世さんが1259号となる最後の証書を受けた。
三原校長は「8人の皆さん、卒業おめでとうございます。146回目にして本校、最後の卒業生となりました。下級生に思いやりと優しさを欠かすことのない、素晴らしい最上級生でした。これからは志を高く持ち、地道な努力こそ、大きな夢への近道となる。困難から目を背けない価値ある生き方を選んでください。6年間で心も体も成長できたのは、数え切れない多くの人の支えや励ましがあったからで、常に周りの方々に生かされていると感謝することを忘れず、友だちや家族に『ありがとう』と伝えましょう」と式辞。同校PTAから卒業記念品として英和辞典が贈られ、卒業生を代表して宮本彩未さんが受けた。
在校生の送る言葉や卒業生一人ひとりの別れの言葉で、比井小祭り、運動会、しめ縄作りなど楽しい思い出を振り返り、同校最後の年にコロナ禍で臨時休校になったり、県内での修学旅行などつらい時期にも触れ、それでも卒業生は「小学校生活はとても楽しかったことをいつまでも忘れない」「今年で閉校となるが、志賀小に行ってもみんなで力を合わせ、比井小の伝統をつないでほしい」などと述べたり周囲に感謝を伝え、両親に向け「心から感謝しています」「前向きに夢と希望を持って頑張っていきます」と力強く語った。
最後に「蛍の光」を合唱して、卒業生が退場。式典後、記念撮影した。管内小学校では31校合わせて619人(男322・女297)が卒業した。
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