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野口橋~野口新橋右岸河川敷利活用計画の検討 〈2021年3月28日〉

2021年03月29日 08時30分00秒 | 記事


きれいに整地された日高川右岸河川敷


 御坊市は、県が樹木伐採事業を行った野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷(低水護岸、約3・2ヘクタール)利活用計画の検討を始めた。樹木がすべて除去され、きれいに整地されたが、そのまま放置すれば再度樹木が生い茂るため、三浦源吾市長の発案で職員から利活用の意見を募り、花や芝生を植えた公園、ドローンなど防災関連、ゴルフやスケボーなどスポーツ関連の練習場といったアイデアが寄せられた。関係各課で検討、県と協議しながら令和3年度中に計画をまとめる方針。

 樹木伐採事業は日高川洪水対策で県が国の防災減災・国土強靱化のための3カ年緊急対策を活用して実施した。野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷は令和2年度で樹木がすべて伐採され、約3・2ヘクタールある広々した河川敷がきれいに整地されている。もともとこの場所は、市が県管理の河川敷を占有して運営している日高川ふれあい水辺公園(野口オートキャンプ場や日高川ゴルフ場、藤井多目的広場など)の整備エリアに入っているが、未供用のまま現在に至っている。
 整地されたあと、放置すれば再度樹木が生い茂るため、何らかの方法で利活用して樹木が生えない環境を維持できれば日高川増水時の防災対策にもつながることから検討を始めた。浸水を前提に浸水しても復旧しやすいもの、整備費や維持管理のコストがかからないもの、工作物やフェンス等の施設は設置はしないーなどを条件に、2月8日から17日まで職員から意見を募集し、21のアイデアが寄せられた。
 主なものは▽フラワーパークにし、散策路や芝生広場を整備▽各種イベントスペースに利用できる公園▽ウオーキング、ジョギングを楽しめる公園▽子どもたちが遊べる遊具を備えた公園▽ゴルフの練習場(打ちっ放し)▽サバイバルキャンプ場▽芝を整備し、ドローンの免許センター、練習基地にする▽防災へリポートを整備▽市民農園にして無料で貸し出す▽スケートボードやローラースケートなどスケートパークを整備▽フットサルの屋外競技場を整備ーなどがある。
 今後は、広く市民や各種団体、企業から意見を募集することを考えており、良い提言があれば民間団体に維持管理を委託することも視野に入れている。県も「必要な助言を行うなど市に協力していきたい」としており、出された意見を参考に都市建設課を中心に企画課や商工振興課など関係各課で検討を進め、令和3年度中に方向性を出し、早ければ4年度の事業化、完成をめざしたい考え。


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