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御坊市議会一般質問でスケートパーク早期建設実現に市長「前向きに」教育長「計画上げる」と明言〈2022年9月7日〉

2022年09月07日 08時30分00秒 | 記事


「実現に向け、前向きに取り組む」と
答弁する三浦市長


 御坊市9月定例議会は6日に再開し、一般質問を行った。山田勝人議員が市内へのスケートパーク早期建設に向け、市長にトップダウンを迫ったのに対し、市長は下からの積み上げを重視する考えを改めて示した上で「前向きに取り組む」とし、担当部局には具体化に向けた検討を進めるよう強く言っていることを明らかにし、これを受け弓倉正啓教育長が総合計画実施計画策定委員会に「計画案を上げる」と明言し、実現に向けて前進した格好だ。

 5月末に結成した市スケートボード協会(上山綾太会長)は、スケートパーク早期建設をめざし、1万人を目標に若いメンバーを中心に市内外で署名活動を行い、3カ月間で目標を超える1万1655人の署名を集め、先日、三浦市長に提出。三浦市長は「若い皆さんの期待の表れ、重く受け止める」とし、担当課と協会で前向きに検討するよう促していた。
 早期実現を求める協会側は、市長のトップダウンで一気に前へ進めることを期待しており、山田議員は「若い人たちは、組織づくりなど課題をひとつひとつクリアしてきたが、行政サイドは1ミリも進んでいない。12月か、来年3月議会に設計予算をつけてもらいたい」と述べ、市長に「トップダウンで前へ進めてほしい」と強く求めた。
 三浦市長は署名に「大きな期待の表れと、大変重く受け止めている。前向きに取り組みたい」と述べた上で「私はトップダウンは好きではない。それをやると指示待ち組織になってしまう。そうではなく、担当部局から『これは絶対に実現したい』と案が上がってくる組織にしたい」と述べ、担当部局に「協会と協議しながら実現に向け、前向きにどのように進めていくか検討するよう、さらに強く言っている」と明かした。
 山田議員は「市長がそこまで言うのなら」と、担当部局に見解を質したのに対し、弓倉教育長は、実現に向けて協会側と検討を行いながら「総合計画実施計画策定委員会に計画案を上げたい」と明言した。毎年秋に開く総合計画実施計画策定委員会で新規事業に採択されれば早期実現への道が拓ける。教育長の答弁は、今秋の策定委員会を念頭に置いているようで、実現に向けて前進した格好。質疑を傍聴した協会関係者も「一歩前進と受け止めた。行政との話し合いを加速させたい」と話していた。


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