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印南町議・定数問題、改選1年経過も定数削減検討の動きなし 〈2022年9月21日〉

2022年09月21日 08時30分00秒 | 記事


任期中の動向に注目(写真は議場)


 印南町の9月定例議会はこのほど閉会した。改選から1年が経過した町議会。1年前の選挙で立候補の際に定数削減を公約に上げた議員もおり、定数問題の本格議論に向けて動き出すのではとの見方もあったが、これまで全く動きは見られない。選挙までまだ3年あるとの見方もあるが、有権者からは「公約に上げた議員は口先だけか」と批判の声も聞かれる。残り3年の中で定数問題が検討、議論されるか議会の今後の動向が注目される。

 同町議会の定数は合併当初の昭和32年が26人で、次の選挙時に20人、昭和56年に16人、平成13年に14人となり、平成21年に2人減らし現行の12人となった。平成29年の町議選が無投票となったことで有権者から「定数を減らすべき」と定数削減を求める声が多く聞かれるようになった。1年前の町議選は一転、4人超過の激戦となったが、定数削減を訴えた立候補者もおり、定数問題の議論は避けては通れない状況と言える。
 定数削減を公約に上げ当選したのは2人だが、定数問題を議論すべきと考える議員も少なく、昨年の改選後、定数問題について何らかの動きがるのではと、有権者も議会の対応を注視していたが、検討の動きすらないのが現状。
 定数を14から12にした際は、特別委員会を設け、住民アンケートも実施したように、定数問題を議論、検討するとなるとかなりの時間を要する。次回選挙に間に合わすのなら早く取り掛かるに越したことはない。
 ちなみに周辺市町の議会定数は、御坊市、みなべ町が14で最も多く、日高川町12、日高町11、美浜町と由良町が10となっている。
 改選まで2年となったみなべ町は9月議会で議員定数等検討特別委員会を設置した。御坊市でも定数を削減する動きがあり、印南町議会が定数問題について今後どう対応するか有権者も注視している。


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