西森敬司氏
令和4年度救急医療功労者及び産科医療功労者に対する厚生労働大臣表彰が決まり、管内から産科医療功労で御坊市外5ヶ町病院経営事務組合経営のひだか病院副院長、西森敬司氏(63)=大阪府泉南市=が受賞した。産科医療功労は県下で西森氏だけ。表彰式は新型コロナの影響を踏まえ実施されない。
西森氏は昭和59年県立医大卒。県立医大附属病院で2年間研修し、その後、県立医大の大学院卒。平成2年に県立医大産科婦人科に入り、アメリカの大学で生殖医学講座、生殖生物学講座を学ぶ。7年に、ひだか病院産婦人科医長に就任。同科部長、診療部長を経て令和3年から副院長を務めている。
現在、御坊医療圏域で分娩できるのは、ひだか病院だけで、里帰り出産など含めて多方面から診療に訪れており、年間400~500件の分娩を取り扱っている。西森副院長は産婦人科医療の中心的役割を担い、昼夜を問わず率先して診療に対応。産婦人科医師不足と言われる中、地域で唯一の分娩施設という使命感、責任感を持って地域産科医療の維持、確保に大きく貢献。周産期の包括的支援、産後ケアの充実にも努めているほか、臨床研修医の指導責任者として若手医師の指導、育成にも尽力。
西森氏は「大変光栄です。受賞できたのは私一人の力ではない。同僚の医師、助産師、看護師ら病院スタッフをはじめ、行政の保健師、社会福祉士、県立医大、日赤など多くの関係者、関係機関の皆さんのおかげであり、心から感謝申し上げます。御坊、日高地方で生まれ育った皆さんが、安心して妊娠から分娩、子育てできるように今後もサポートを続けていきたい」と話した。
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