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由良町農業委員会が山名実・町長に意見書を提出 〈2023年7月13日〉

2023年07月13日 08時30分00秒 | 記事


山名町長に意見書を手渡す御影会長(中)、古曽副会長(右)


 由良町農業委員会の御影常夫会長、古曽成樹副会長が12日に役場を訪れ、山名実町長に「由良町農業施策等に関する意見書」を提出した。農業者の高齢化や後継者不足、鳥獣害、燃料や肥料の高騰化など農業をとりまく厳しい状況が続いていることから、課題解決に向けた施策の推進を求め要望。農業委員会が行政に意見書を提出するのは県内でも珍しいという。

 町長のほか、岡本圭剛副町長も同席。御影会長が意見書を読み上げ町長に手渡した。
 意見書には農業を取り巻く厳しい現状と、具体的な要望として、耕作放棄地の発生防止・解消▼新規就農者・後継者の確保▼鳥獣害対策▼農業経営の安定化対策▼基盤整備の推進――の5項目を挙げ、市民農園や家庭菜園などに耕作放棄地を活用、農地所有者の管理意識向上のための啓発・指導、町外からの就農希望者の受け入れにつながる就農環境の整備、狩猟免許取得者の確保、経費高騰対策、狭小な農地が多いことから基盤整備の計画的な実行に向けた人的支援などを求めた。
 御影会長らは「由良町は、何もかも行き詰まっていることがよその町村に比べて多いと思う。一つずつ小さいことからこなして、施策を進めて頂きたい」と述べ、耕作放棄地が増えていること、人材不足で農地管理が難しい現状から、ほ場整備を行うことで鳥獣害対策につながるなど、対策を講じてほしいとした。
 町長らも厳しい現状に理解を示し「行政としても、後押しできることは後押ししていきたい」と述べ、農業者向けの補助事業について説明した。


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