1番のポーズで優勝を喜ぶ西川史礁選手(写真左)と
中島大輔選手=米国ノースカロライナ=
第44回日米大学野球の最終戦が13日現地時間、ノースカロライナ州で行われ、日本が6―2で勝ち、米国開催では2007年以来8大会ぶり史上2度目の優勝を飾り、主将の中島大輔選手(青山学院大4年)=早蘇中出身、龍谷大平安高卒=を中心に歓喜に湧いた。西川史礁選手(同3年)=丹生中、同=は4番・左翼手で全5試合にフル出場し、2塁打2本を含む5安打で得点に絡むなど侍Jの優勝に大きく貢献した。
2勝2敗のタイで迎えた最終戦、中島は8番・中堅手、西川は5試合連続で4番・左翼手で先発フル出場。初回に1点を先制されたが、2回先頭の西川が内野安打で出塁すると、適時打と敵失が絡んで3点。勝利した第1、4戦に続いて西川の貴重な一打が逆転に結びついた。1点差に詰め寄られた8回、中島が俊足を生かして二塁内野安打で出塁し、4点目となる追加点のホームを踏むと、二死2塁から西川も内野安打、次打者の2塁打で6点目の生還で勝利を決定づけた。
中島は大会序盤は1番、中盤からは8番打者で先発出場。5試合で2安打だったが、守備範囲の広い好守で勝利に貢献。侍Jの主将として重責に耐えながらチームをけん引した。優勝カップを手にした中島は「米国は本当に強敵だったが、第4戦の逆転勝ちでとても良い雰囲気でチームが最終戦に臨めた。大会を通じて自分の成績には納得がいかないが、主将としてチームが勝って優勝できたことが何よりもうれしい」。父・憲一さん(日高川町社協)は「主将でプレッシャーがあったのか、打撃不振で迷惑をかけたが、米国に勝って、主将の責任を果たして優勝してくれて本当に良かった」と喜んだ。
全試合不動の4番として侍J打線をけん引した西川。第1戦で初安打となる2塁打を放つなど2安打で初戦の勝利に貢献。2戦目も1安打、3戦目は無安打に終わったが、後がない第4戦では逆転劇をお膳立てする一打を放つなどチーム最高打率の19打数6安打の大活躍。「後がない第4戦を逆転で勝てたことが大きく、チームの団結が強まって最終戦に臨むことが出来た。勝利に貢献できる打撃を一番に考えていたが、最終戦でも逆転につながる安打が出て本当にうれしい」。現地で全試合観戦した父・凌滋さん(西川組代表)は「4戦目に続いて逆転での優勝にしびれました。日本一になって、今度は米国に勝って事実上の世界一に本当に夢のよう、よくやってくれました」と興奮気味に話した。
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