新人大賞を獲得し初著書を刊行した笹圭吾さんと初著書
御坊市出身の笹圭吾さん(43)=大阪市在住=が、国内最多の書店数を誇るTSUTAYAと出版社すばる舎が共催の日本ビジネス書新人賞で大賞を受賞。初著書が(株)すばる舎から刊行され、全国のTSUTAYA書店など300余の書籍売り場で販売が始まった。元国税調査官の経歴を持つ税理士の笹さんが、103万円の所得の壁など、税金やお金に関する疑問を分かりやすく楽しく伝える一冊として話題だ。
日高高校、大阪の大学を卒業後、大阪国税局に入局し国税調査官を退職して税理士事務所を開業。自らの経験を活かして、事業の傍らTikTokやYouTubeなどでお金について分かりやすく楽しく伝える税金解説動画などが大注目され、25万人のフォロワーを持つほどになった。
地元の方言「じてこ(自転車)」を用いた「元国税税理士・じてこ先生SASA」として知られる笹さん。SNSで発信した内容などをもとに「日本で一番楽しい税金の授業」の書案で、未来のベストセラービジネス書著者を発掘することを目的にした第1回日本ビジネス書コンテストに応募した。出版経験者など300人以上が参加する中、著書未経験の笹さんは12人のファイナリストに残り、SNSで磨いた発信力で8分間のプレゼンテーションを圧倒的な評価で大賞と出版権を勝ち取った。
初著書の「お金を残すにはどうしたらいいですか?」は、103万円の所得の壁やメルカリの利益には税金がかかるのか? 会社にバレない副業など税金とお金に関する素朴な疑問などを日本一分かりやすく解説。知らずに損をせずに、知って得する一冊としてパート勤務の女性や学生アルバイトなどの層を中心に話題となっており、初版の1万部はTSUTAYAで最も目立つ場所に陳列され、サイン会にファンが並ぶほどの盛況ぶりだ。
笹さんは「SNSがあるので出版に対する思いはなかったが、大賞を取れるとは思ってもみなかった。初著書は、げたを履かせてもらっているようなもの。自分の経験をもとに、2作目以降は副業時代に損をしないためにはどうすれば良いか、入門書になるようなものを書きたい」と考案中。販売中の著書は、近場では田辺市内のTSUTAYA、笹さんの兄・佳史さんが経営するイタリア料理BAMBU=御坊市湯川町財部=店頭でも1650円(税込み)で販売している。
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