紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

アジア・オセアニア公開討論会4年ぶり対面開催、日高や国内外の高校生が集結 〈2023年7月15日〉

2023年07月15日 08時30分00秒 | 記事


日高高校から参加する橋本君、中村君、寺井さん、
柏木君、稲葉君(左から)


 県主催「アジア・オセアニア高校生フォーラム」の第9回は、29日から8月2日にかけて開く。ここ3年はコロナ禍でウェブ開催が続いたが、今年は4年ぶりに県民文化会館などを舞台に対面で開催。日本の高校生とアジア・オセアニアの国・地域の高校生が、(1)津波・防災対策(2)環境問題(3)ダイバーシティ問題(4)教育問題(5)食糧問題――の5つの研究課題について、3泊4日の英語合宿で議論を深める。管内からは、日高高校2年生の橋本昊征君、寺井巴菜さん、中村壮太君、柏木洋一郎君、稲葉陽祐君が参加する。

 日高など県内12校20人をはじめ県外5校5人の日本人高校生と、インド、インドネシア、オーストラリア、タイ、韓国、台湾、中国など海外17の国・地域から17人の外国人高校生が参加。
 前半は、海外参加者が県内高校などを巡るスタディーツアーや、参加者交流会など。3日目の開会式の後は、参加生徒らが5つの研究課題について、各分科会で意見発表や質疑応答を行い、最終日にはそれら議論を全体会でとりまとめる。全てのプログラムは英語で行う。
 橋本君は、津波・防災対策の分科会で意見発表。人々の防災意識は高まっているものの、実際に行動に移せている人は多くない。そうした現状を改善すべく、水の備蓄など必要最低限のなすべき対策を提案し、実行を促す。
「より多くの人が防災に取り組めるような発表をしたい。他の人がどんな提案をするのかも聞きたい」と、橋本君。
 寺井さんと中村君は、書紀兼全体会発表役。中村君は教育、寺井さんはダイバーシティの分野で、分科会で出された意見をとりまとめ、全体会で総括する。
「事前準備は少なく、その場でやる役割。リスニング、ライティング、スピーキング、まとめる力など、全部の能力が求められるので、全力で頑張りたい」と、寺井さん。中村君は「いろんな世界の人との交流の機会。普段自分が知らないことを知ることができると思う」。
 柏木君と稲葉君は運営サポート係。柏木君は開会式であいさつをして進行役、稲葉君は全体会で司会進行を務める。
「開会式での重い役割だが、縮こまることなくハキハキと自信を持って発表したい。出番に向けて練習に励みたい」と、柏木君。稲葉君は「いろんな人の発表を聞くことで知識の幅を広げたい。国際的な教養、知識を得て、コミュニケーション能力や英語力を高めたい」と話している。


 その他の主なニュース

紀州由良シニアが由良町へ表敬訪問、山名町長らに全国出場を報告

御坊市 18日から現庁舎解体終了後まで福祉センター前の車両通り抜け不可

御坊市省エネ家電補助5万円 予算90%消化、残り約95万円

近畿地区高専大会ソフトテニス 和高専(男子)団体準Vで全国へ