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北塩屋中山団地、好環境も販売価格ネックで将来的に値下げも 〈2024年1月7日〉

2024年01月06日 17時00分00秒 | 記事


高台の好環境にある北塩屋中山団地


 御坊市塩屋町の北塩屋中山団地は、完売まで残り1区画。平成24年度末に解散した市土地開発公社が若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に整備し、平成10年から分譲を始めた。高台にあり、市街地に近く、環境も良い好条件が揃っているが、販売価格が周辺より高いのがネックとなり、分譲開始から25年を経ても完売には至っていない。このまま売れ残れば将来的に大幅な値下げも視野に入りそう。

 北塩屋中山団地は、若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に49区画を整備。平成10年10月から39区画の分譲を始め、16年に7区画、18年に最終3区画を追加販売した。市街地に近く、山に囲まれた自然があるなど立地条件、環境が良いため「子育てには最高」と人気を集め、10年度に10区画、11年度に14区画と順調に売れた。
 その後、ペースは落ちたが、12年度と13年度に各2区画、15年度と16年度に各4区画、17年度と18年度に各1区画が売れた。19年度は売買契約がなく、早期完売の見通しが立たなかったことから「当初計画から公示価格(鑑定額)が16%下がっているなど社会情勢の変化」を理由に20年度から販売価格を10%値下げした結果、同年度は4区画が売れた。
 21年度から23年度まで売買契約がなかったが、東日本大震災発生を受け、高い所で海抜14・7メートルの高台に位置する中山団地が再び注目を浴び、24年度と25年度に各1区画、26年度に2区画、28年度と令和3年度に各1区画が売れ、残りは1区画となった。
 もともと60坪で販売価額が1000万円前後と割高の上に値下げ後も坪単価は約15万円のため、販売開始から25年を経ても完売に至っていない。残り1区画を早期に販売するため再値下げも選択肢に入るが、すでに購入している人がいる中で大幅な値下げは難しいのが現状。管理する市財政課も「現時点で値下げの予定はない」とし、現状価格での完売をめざしている。
 残り1区画の面積は198・29平方メートル(59・98坪)で価格は902万3000円。将来的に売れ残る状況が続いているなら、いずれかの時点で値下げを検討することになりそう。分譲地以外の残地もいくつかあるが、新たに整備して販売することは考えておらず、問い合わせがあれば公募での入札販売を検討する。


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2024年01月06日 08時30分00秒 | 記事


ふるさと発展を期し主催者、来賓が乾杯


 御坊商工会議所、紀州新聞社、日高新報社主催の令和6年新春賀礼会は4日、市内の「花ご坊」で開き、自民党の二階俊博代議士をはじめ、管内首長や県議、市議ら政財界から120人が出席。4年ぶりに会食形式で行い、和やかに新年の幕開けを祝い、ふるさと発展へ決意を新たにした。

 上西一永会頭は、元日に発生した能登半島大地震の被災者へのお見舞いと一日も早い復旧を祈ったあと「地震の予測不可能性を改めて再認識させられた。私たちは、必ず来る南海・東南海地震への備えとして再度、地震・津波対策を見直し、万全を期さなければなりません。皆さまの協力をお願いします」と訴えた。
 昨年を振り返りながら「地域では、人口減少や少子高齢化といった課題があったが、御坊市の新庁舎完成など前向きな話題もあった。地域の発展に向けた前進は非常に喜ばしい。新たな年を迎え、未来に向けて前進する準備が整ってきた。地域の発展を支えるためには私たちが団結し、知恵を絞り、努力していくことが必要。皆さまとともに地域の発展に努力していきたい」と力を込めた。
 来賓の二階代議士は「お互いに協力し、力を合わせ、みんなで御坊市、日高地方の発展のため、前進していこう。日高は一つ。一緒になって良き地域をつくっていこう。私は常々東京駐在員のつもりでいるので、何でも御用を申し付けいただければ力の及ぶ限り努力し、皆様の期待に応えられるよう頑張ります」と力強く述べた。
 三浦源吾市長は「今年は『甲辰(きのえたつ)』の年。成功という芽が成長していき、姿を形どると言われている。御坊市、日高地方のさらなる発展のため、みんなで頑張っていきたい」、中村裕一県議は「人口減少、南海トラフ地震の二つの危機を克服することが私の使命だと思っている。日高郡選出の県議と力を合わせ頑張っていきたい」とあいさつした。
 山本清司市議会議長の音頭で乾杯。懇親会では商品券(5000円分)が10人に当たる抽選会もあり、和やかに歓談した。丸山信仁副会頭の一丁締めで会を締めた。


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