高台の好環境にある北塩屋中山団地
御坊市塩屋町の北塩屋中山団地は、完売まで残り1区画。平成24年度末に解散した市土地開発公社が若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に整備し、平成10年から分譲を始めた。高台にあり、市街地に近く、環境も良い好条件が揃っているが、販売価格が周辺より高いのがネックとなり、分譲開始から25年を経ても完売には至っていない。このまま売れ残れば将来的に大幅な値下げも視野に入りそう。
北塩屋中山団地は、若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に49区画を整備。平成10年10月から39区画の分譲を始め、16年に7区画、18年に最終3区画を追加販売した。市街地に近く、山に囲まれた自然があるなど立地条件、環境が良いため「子育てには最高」と人気を集め、10年度に10区画、11年度に14区画と順調に売れた。
その後、ペースは落ちたが、12年度と13年度に各2区画、15年度と16年度に各4区画、17年度と18年度に各1区画が売れた。19年度は売買契約がなく、早期完売の見通しが立たなかったことから「当初計画から公示価格(鑑定額)が16%下がっているなど社会情勢の変化」を理由に20年度から販売価格を10%値下げした結果、同年度は4区画が売れた。
21年度から23年度まで売買契約がなかったが、東日本大震災発生を受け、高い所で海抜14・7メートルの高台に位置する中山団地が再び注目を浴び、24年度と25年度に各1区画、26年度に2区画、28年度と令和3年度に各1区画が売れ、残りは1区画となった。
もともと60坪で販売価額が1000万円前後と割高の上に値下げ後も坪単価は約15万円のため、販売開始から25年を経ても完売に至っていない。残り1区画を早期に販売するため再値下げも選択肢に入るが、すでに購入している人がいる中で大幅な値下げは難しいのが現状。管理する市財政課も「現時点で値下げの予定はない」とし、現状価格での完売をめざしている。
残り1区画の面積は198・29平方メートル(59・98坪)で価格は902万3000円。将来的に売れ残る状況が続いているなら、いずれかの時点で値下げを検討することになりそう。分譲地以外の残地もいくつかあるが、新たに整備して販売することは考えておらず、問い合わせがあれば公募での入札販売を検討する。
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