選抜ではまず1勝と話す耐久・中田、堀端、坂田3選手(左から)
出場が決まり、喜ぶ田辺の選手ら=26日、田辺市
3月18日開幕の第96回選抜高校野球の出場校が26日に決まり、県から昨秋の近畿大会4強に進出した耐久が創部以来初の甲子園、21世紀枠で田辺が76年ぶり3度目の出場。日高地方では、耐久の1番・右翼手でフル出場した堀端朔選手(2年)=日高中・由良シニア=、田辺のエース投手として県予選で智辯和歌山、市和歌山の強豪を破る原動力となった寺西邦右選手(同)=稲原中・日高オールスターズ=らが夢の甲子園出場を勝ち取った。
耐久には、堀端選手とともに中田浩貴(1年)=内野手、早蘇中=と坂田大和(同)=投手・外野手、大成中・日高ボーイズ=がベンチ入り。堀端選手は秋以降、1番打者で打線をけん引。29試合に出場し、打率3割、盗塁19を記録。選抜をかけた県1次予選から近畿大会準決勝まで9試合にフル出場し、40打数13安打で打率・325の活躍。選抜に向けて「自分の特徴を生かして、安打を量産し、勝利につなげたい。甲子園は楽しみ」と話した。
中田選手は近畿大会初戦の社(兵庫)戦で守備固めから9回に公式戦初打席で左前打を放った。坂田選手は公式戦で出場機会に恵まれなかったが、練習試合で投手として10試合37回を投げて防御率3・89、打者でも15打数5安打で打率・333の好成績を残す。中田選手は「課題のパワー、打撃力を向上させて、甲子園でも自分の良いところを出して楽しみたい」、坂田選手は「甲子園のマウンドに立つ機会があれば、諦めない強い気持ちで挑みたい」と話した。
田辺は、県2次予選で市和歌山、智辯和歌山を破って県2位で52年ぶりに近畿出場し、初戦で京都国際に延長タイブレークで2―3で惜敗。寺西投手=写真・前列右から2人目=は、県予選準決勝の智辯戦で10安打を許して再三のピンチを背負ったが、4併殺打などで2失点の粘りの投球を見せると、終盤7回に満塁逆転弾で大金星を挙げた。京都国際戦でも133球を投げて7安打、7奪三振の3失点と好投し、大黒柱として甲子園強豪校を苦しめた。「支えてくれたたくさんの人への感謝の気持を忘れず、夢だった甲子園でまっすぐ勝負の強気の投球でまずは1勝をめざしたい」と意気込んだ。
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