国の登録有形文化財にも指定されているゲストハウス「遊心庵」
NPO法人日ノ岬・アメリカ村(小薮清信理事長)が運営するゲストハウス「遊心庵」=美浜町三尾=を訪れる外国人客が増えている。コロナ禍でここ数年は途絶えていたが、半年ほど前から徐々に回復し、今年4月からの宿泊実績延べ319人(予約44人を含む)のうち、外国人客は58人を数えている。
外国人客の大半はカナダから。三尾「アメリカ村」にルーツを持つ日系人が祖先の足跡をたどりに来たり、三尾に知人のいる家族連れが遊びに来て、遊心庵に宿泊している。ほかにも、ゴルフをしに来た韓国の職場仲間や、移民を研究しているアメリカのグループらの利用がある。
日本人では、大阪や奈良方面からの会社仲間や家族連れらの利用が多い。
「リピーターが多いですね。今年度、4月は8人と少なかったですが、8月のピークの時は62人の宿泊がありました。今年度も、約70万円の黒字だった昨年度と同様の黒字金額になりそうです」と、NPO副理事長の左留間豊幸さん。
遊心庵は、町の地方創生プロジェクトの一環で、2019年9月1日に宿泊施設としてオープン。
カナダに渡り鮭漁で成功した三尾出身の田中松蔵氏によって昭和8年頃に建てられた邸宅を生かした、木造平屋瓦ぶきの施設。内部・外観ともに落ち着いた和風意匠を基調とするが、一部に洋風を取り入れている点が特徴的。カナダ移民の歴史・文化を今に伝える貴重な建物とされ、国の登録有形文化財に指定されている。
寝室4部屋、キッチン、ダイニング、浴室、エアコン、洗濯機・乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫、掃除機、ドライヤー、無線LANを備え、食材を持ち込んで自炊ができる。
宿泊は一軒家貸切で、一日一組限定。定員8人まで。宿泊料金は、2人利用で1万2000円(一人6千円)、3人利用で1万6500円(一人5500円)、4人以上利用で2万円~(一人5000円)で、令和6年3月まで千円引き。NPOのホームページ(http://americamura.wakayama.jp/guesthouse)か楽天トラベルから予約できる。
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