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来年5月の日高川町長選挙まで8カ月 〈2024年9月13日〉

2024年09月13日 08時30分00秒 | 記事

 来年5月上旬に行われる日高川町長選挙(5月29日任期満了)は8カ月後に迫った。2期連続無投票で町制初の就任2期目を迎えた現職の久留米啓史町長(68)=2期、江川=は態度を明確にしておらず、表明は12月議会か年明けになりそう。2期目終盤には町幹部が談合事件で逮捕されるなど重大な不祥事が発生し、直後には町長の任命責任を問う声もあり、出馬への影響が注目される。
 日高川町長選は町村合併後、旧中津村長だった笹朝一氏が初代町長となり1期で勇退。2度目は、元観光協会長と元町議会議長の新人一騎打ちで玉置俊久氏が当選した。3度目の選挙戦は、新人で元町公室長の市木久雄氏が現職を破って初当選。8年前は市木町長の無投票再選が濃厚と思われたが、健康上の理由で突然の引退を表明し、後継的な立場で公室長だった久留米町長が出馬し、無投票で初当選。新町誕生後は3度連続の激しい選挙戦となり、いずれの町長も1期で交代していたが、4年前の前回も連続無投票で、町制初の2期目を務めている。
 久留米町長就任後、前市木町長が事業に着手した町防災センターやテニスドームなどを完成させた。1期目半ばから任期の大半を新型コロナの対応に追われたが、2期目は、南山スポーツ公園、利用者減少が続くかわべ天文公園の再整備に着手し、教育委員会の懸命な努力で小中学校の再編も進んでいる。
 一方で、町事業を巡る官製談合で町幹部2人が逮捕される(有罪判決)事件が発生。対応に追われ、直後の記者会見などでも任命責任を強く問う声が聞かれた。町長自身は関与を否定し、給与減額で対処。第三者を加えた調査機関での協議も進むが、事件に対する管理監督者としての責任、任命責任に対して町長自身や町民がどう捉えるかが次期選挙の出馬に影響を与えそう。ある有権者の男性は「事件が他人事というわけにはいかない。でも、町民の町政に対する関心がなくなっているのでは…」と話し、町議選でも無投票当選が続くなど町民の町政や選挙への関心の低下を危惧する声も聞かれる。
 3期目の出馬について久留米町長は「現時点では白紙の状態で、落ち着けば後援会の皆さんと協議したいと考えている」と話し、9月議会では関連する一般質問もなく、12月議会で態度表明となりそう。選挙期日は年明にも選管で確定する予定。


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