予算削除の修正案を賛成多数で可決
美浜町9月定例議会は18日に再開し、今年度一般会計補正予算などの議案審議を行った。議員間で賛否のある第1若もの広場改修事業で執行部が提案した設計委託費追加予算296万8000円について谷進介議員から予算削除の修正動議が出され、賛成多数で可決された。これにより計画の見直しは必死で今後の執行部の対応が注目される。
広場のグラウンドを全面人工芝化し、吉原公園内テニスコートとゲートボール場を移転させる計画。今回問題となったのは駐車場。当初55台分を確保する計画だったが、県との事前協議で潮害防備機能が損なわれないよう保安林の伐採本数を減らし、30台分に縮小。県に保安林解除を申請する際、伐採に伴い周辺に潮害が出ないかを調査する必要があり、設計費の追加予算を提案した。
谷進介議員は、松の保護と伐採の整合性を論じながら「本当に保安林の伐採が必要なのか」と疑問を呈し、追加予算の削除について修正動議を提出。修正に対し北村龍二、碓井啓介両議員が反対、繁田拓治議員が賛成の立場を示し、採決した結果、賛成7、反対2で修正案が可決された。
設計費の追加が認められなかったことで潮害影響調査が行えず、県への保安林解除申請の手続きがストップするとみられる。繁田議員からはテニスコートは松洋中に整備し、空いたスペースに駐車場とゲートボール場をつくるよう求める意見もあり、今後、計画そのものの見直しが迫られることになりそうだが、最悪の場合、事業の凍結、断念の可能性も出ている。
今後追加補正も 12月1日に煙樹ヶ浜で開催する町制施行70周年記念イベント追加補正2200万円について、議員から大混雑が予想される人出対応や交通渋滞、駐車場、仮設トイレなど各種対策について「この予算でとても足りない」と疑問が相次ぎ、執行部は再精査し、臨時議会での追加予算提案も視野に検討する考えを示した。
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