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管内最大の御坊祭まで1週間 〈2024年9月27日〉

2024年09月27日 08時30分00秒 | 記事


懸命に練習に励む浜之瀬組の乗り子


 管内最大の小竹八幡神社秋季祭礼「御坊祭」は10月5日に行われる。コロナ禍明け2年目の本格実施で見どころも盛りだくさん、土曜日と暦にも恵まれ一層多くの見物客でにぎわいそうで、各組ともひときわ練習に熱を帯びている。本番まで8日を切り、地域は夜になると四つ太鼓の力強い音や掛け声、獅子が舞う笛の音色などが響き、祭りムード一色になっている。

 組印「お多福」の浜之瀬組(行司=谷範一さん、西村光生さん)では、11日から四つ太鼓をはじめ獅子舞や笛などの稽古をスタートし、20日からのぼりの練習も始まった。浜ノ瀬住民会館では連日、数時間にわたり稽古に熱。四つ太鼓は責任者の宮井祐次さん(42)の指導で乗り子が稽古に励んでいる。今年、大役を務めるのは松原小6年生の平井颯君、小西海斗君、同小4年生の平井蓮君、小西冬真君。昨年は、コロナ禍の影響による4年ぶりの本格開催で全員が初経験で盆過ぎから練習を開始したが、コロナ禍明け2年目となる今年は6年生の2人が昨年経験、4年生の2人はサブメンバーとして昨年練習に参加しており、戸惑いもなく数日の練習ですぐに上達。珍しい2組の兄弟による乗り子の競演とあって息もピッタリ。同小3年生の橋井遙玖君、岡田碧羽君を含めた6人が、責任者の宮井さんから「腕をまっすぐに伸ばして」「強く太鼓を叩いて」「大きな声を出して」「早くならずにゆっくりリズムよく」などの声をかけられながら、連日、威勢のいい声を張り上げ、太鼓を打ち鳴らし、見どころの「サイテクリョー」などが揃うよう何度も繰り返すして汗を流している。平井颯君は「集中して太鼓を叩いて祭りを盛り上げたい」、小西海斗君は「かれるくらい大きな声で組を引っ張りたい」と意気込み、平井蓮君と小西冬真君は「初めてなので思い切って楽しくやりたい」と目を輝かせる。
 行司の西村さんは「伝統・文化を後世に伝えるための大切な行事。順調な仕上がりでムードも盛り上がってきた。すべての組でけがなく楽しい祭りにしたい」と話している。
 10月1日になると各地区にのぼりが立ち並び、本番を待つばかり。3日にならしを行い、4日の宵宮、5日の本祭りを迎える。本祭りの宮入では組印「お多福」は2番目に登場する。


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