運動公園に建設するスケートパークの完成イメージ
(ピンクは初心者向け、その内側が上級・中級者向け)
御坊市教育委員会は23日、御坊総合運動公園パターゴルフ場(約2800平方メートル)に建設するスケートパーク整備基本計画の大枠を発表。パークは県下最大規模となり、上級・中級者向けの多種多様なセクション、初級者向けの周回コース(約200メートル)などを設ける。専門家や市スケートボード協会との協議を積み上げながら計画するのは全国でも珍しく「他に誇れる充実した施設」になるという。事業費は1億数千万円を予定。令和7年度で建設し、8年4月オープンをめざす。
県内には和歌山市や田辺市にスケートパークがあるが、日高地方にはなく、市内外の若い世代の愛好家を中心に市内への早期建設をめざそうと、令和4年5月に市スケートボード協会を設立。署名活動を行い、市内3714人、日高郡内3818人をはじめ県内外から1万1655人の署名を集め、同年8月に三浦源吾市長に提出した。
その後、市教育委員会が同協会と話し合いを進め、令和5年度に新規事業着手し、現在は基本計画を策定中。スポーツ振興とともに賑わいづくりを目的に「魅力あり、使いやすく、利用者から愛される施設」をコンセプトに、日本スケートボード協会競技委員の本間章郎氏をアドバイザーに教委、協会、計画策定委託業者が月1回以上のペースで協議を重ね、計画の大枠がまとまった。
パターゴルフ場の全面を活用し、全体面積約2800平方メートルのうち、上級・中級者コースのコンクリート舗装部分は約1300平方メートル、その周囲に設ける初心者向けの練習エリア、周回コースのアスファルト舗装部分は約500平方メートル。コンクリート舗装とアスファルト舗装の間には芝生か砕石で緩衝帯を設け、上級・中級者と初心者が安全にプレーできるように配慮。
上級・中級者コースは協会の意見を可能な限り取り入れた難度の高い6段・4段両ステア、プランターレッジ、ダウンレッジ、ダウンレール、ウェーブ、マニュアルボックスなどの多種多様なセクションを設け、左右の利き足どちらでもプレーできるように左右対称にしたセクションも複数ある。若い愛好者の意見を取り入れながら計画を積み上げるのは全国でも珍しい取り組みで、本間氏から「他に誇れる施設」とのお墨付きも得ている。
全体事業費は1億数千万円予定。このうち付帯施設(外構、照明、電気、水道など)を除くコンクリート舗装、アスファルト舗装部分の工事費は約8700万円で今月6日にスポーツ振興くじ助成金(最大2000万円)申請を行った。実施設計費や工事費は新年度当初予算に計上するが、現在査定中のため、予算や基本計画の内容が変動する可能性もある。
その他の主なニュース
● 夏の参院選 二階・世耕陣営、覇権争い再燃
● 県アンサンブルコンテスト 松洋中が金管四重奏で金賞
● 御坊市すみれ棟周辺、3カ月間調査は地盤に変動なし
● みーやちゃんが介護事業所作品展会長賞の博愛園第2デイに賞状