増設したプライベートドッグラン
御坊市は「キャンピングカーの聖地」として全国に売り出している野口オートキャンプ場に新たにプライベートタイプのドッグランを2区画を増設した。全国的にドッグランは珍しくないが、既設1区画のプライベートタイプは数少ない上に全国屈指の広さがあるため、年間稼働率は70%と人気を集め、利用者の要望を受けて2区画増した。整備工事は終わり、4月以降のできるだけ早い時期に供用開始する。
プライベートタイプはフリータイプと違い、気兼ねなく利用でき、家族同士やグループでの利用も可能なため、愛犬家が多いキャンピングカーユーザーからの希望が多く、令和2年度にキャンプ場東端(日高川左岸の最上流部)の超ビッグサイト(500平方メートル)内に整備した。ドッグランは217平方メートルの広さを確保し、周囲を高さ1・8メートルのフェンスで囲い、出入り口に二重の門戸を設けた。
全国屈指の広さがあり、大型犬も広々と走り回れるため、3年4月の利用開始以降、週末や祝日前は空きがないほか、平日の利用も多く、年間稼働率は70%と人気を集めている。1区画しかなく、利用者から増設を求める意見が多かったため、新たに2区画増設。
電源サイト2区画を活用し、それぞれ現在の150平方メートルから300平方メートルに拡充し、拡充分をドッグランとして整備。周囲を高さ1・5メートル~1・8メートルのフェンスで囲い、ドッグラン部分に天然芝を植え、出入り口側はコンクリート舗装してキャンピングカーが直接乗り入れ、駐車できるようにしている。
整備工事は終わっているが、天然芝の養生に数カ月必要なため、供用開始は4月以降になる。市商工振興課は「天候にもよるが、できるだけ早い時期に供用開始したい」としている。施工は松樹園=林弘一代表、藤田町吉田=。契約額は657万8000円。
キャンプ場は「とにかく広い、きれい、近い」を売りにキャンピングカーの聖地として人気を集め、利用者は令和4年度から2年連続で1万人を突破。施設の充実にも努め、昨年4月から高規格の御坊RVパーク(車中泊スポット)の電源サイト4区画を新設し、1月末で168人が利用。第5次総合計画では電源サイトやトイレ、炊事場等拡張事業も盛り込んでいる。
上限1万円に引き上げ
適用は8年度以降検討
7日開会の3月定例議会にドッグランの利用料金上限額を引き上げる公園条例一部改正案を提案する。
現在は1台1泊5人まで5500円~7500円の範囲内でトップシーズン、ハイシーズン、レギュラーシーズン、オフシーズンの4段階で料金を設定。
上限額7500円は他の類似施設に比べ低く抑えていたが、増設に伴い類似施設並みの1万円に引き上げる。4月から施行するが、令和7年度中は現行料金での運営を続け、8年度以降の適用を検討する。
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