運動公園に建設するスケートパークの完成イメージ
（ピンクは初心者向け、その内側が上級・中級者向け）
１０日開いた御坊市議会全員協議会で市教育委員会が御坊総合運動公園パターゴルフ場に建設するスケートパーク整備事業を説明。県下最大規模で上級・中級者向けの多種多様なセクション、初級者向けの周回コースなどを設ける。総事業費は約１億７０００万円。令和７年度で建設し、８年４月オープン予定。年間利用者４０００人を目標にしている。
県内には和歌山市や田辺市にスケートパークがあるが、日高地方にはなく、市内外の若い世代の愛好家を中心に市内への早期建設をめざそうと、令和４年５月に市スケートボード協会を設立。署名活動を行い、市内外から１万１６５５人の署名を集め、同年８月に三浦源吾市長に提出。その後、教委が同協会と話し合いを進め、５年度に新規事業着手し、今年度で基本計画を策定した。
スポーツ振興とともに賑わいづくりを目的に「魅力あり、使いやすく、利用者から愛される施設」をコンセプトに日本スケートボード協会競技委員の本間章郎氏をアドバイザーに教委、協会、計画策定委託業者が協議を重ねた。若い愛好者の意見を取り入れながら計画を練り上げた全国でも珍しい取り組みで、本間氏から「他に誇れる施設」とのお墨付きも得ている。
パターゴルフ場の全面を活用し、全体面積約２８００平方メートルのうち、上級・中級者コースのコンクリート舗装部分は約１３００平方メートル、その周囲に設ける初心者向けの練習エリア、周回コース（約２００メートル）のアスファルト舗装部分は約５００平方メートル。上級・中級者コースは難度の高い６段・４段両ステア、ダウンレッジ、ダウンレール、ウェーブ、レールなど多種多様なセクションを設け、左右の利き足どちらでもプレーできる左右対称のセクションも複数ある。照明、東屋、緑地も設ける。
７年度当初予算に整備費１億４３００万円、設計監理費１８１０万円、アドバイザー委託費３０３万７０００円を計上。スポーツ振興くじ助成金（最大２０００万円）も活用。基本設計費等も含めた総事業費は約１億７０００万円。令和７年度に建設し、８年４月オープンをめざす。
オープン後の管理面は開場時間は午前９時～午後９時（ただし、年齢で利用時間を制限する）▼料金は無料。コンテストなど施設を占有する場合は料金徴収▼小学生低学年はヘルメット着用。飲酒、喫煙不可▼防犯カメラの複数台設置――などを検討中。周辺４地点で行った騒音調査は「環境基準値以下」、調整池への影響は「ない」とした。
外構整備は３億３千万円
令和８年度末までに完了
新庁舎建設事業スケジュールも説明。旧議会棟解体工事は８月末に終わり、その後、外構整備を行い、令和８年度末までに完了。
外構整備は車庫倉庫棟建築と駐車場等整備。書庫倉庫棟は鉄筋コンクリート２階建て、延床面積４１２平方メートル。事業費は３億２６４０万円。
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