7月執行の参院選和歌山選挙区に前有田市長の望月良男氏(52)が無所属で立候補する意向を固めた。望月氏は世耕弘成代議士(62)に近く、自民党県連の公認候補予定者選考では党公認候補に決まった二階俊博元幹事長の三男・伸康氏(47)に破れたが、世耕派の支援を受けて無所属での出馬が取り沙汰されていた。今月下旬に出馬表明を行う見通し。昨年の総選挙に続き、二階、世耕両派による激しい保守分裂選が再燃する。
自民党県連の公認候補予定者選考では、伸康氏と望月氏の2人が規定に基づく推薦人10人以上を確保して公認申請。2月9日の拡大役員会で県連役員、地域・職域の支部長、特別党員の首長らによる投票を行い、有効投票数128票のうち、伸康氏が過半数を上回る82票を獲得し、46票の望月氏を抑え、公認候補予定者に決まった。
この際、両氏から「結果の如何に拘らず自民党候補の必勝に尽力する」との誓約書が出され、投票する側からも同様の誓約書が提出されたというが、世耕代議士の支援を受ける望月氏が無所属で出馬するのではとの憶測は消えず、動向が注目されていた。世耕氏を支援する地元の関係者にも4日に「望月氏が今月下旬に出馬表明する」との連絡が入っていた。
昨年10月の総選挙和歌山2区では世耕代議士が10万1739票を獲得し、7万1114票の伸康氏に大勝した。世耕代議士の支援を受ける望月氏が出馬すれば、伸康氏との激しい保守分裂選になるのは必至。特に大票田の和歌山市など衆院1区が勝敗を決する鍵を握りそう。二階派から「絶対に負けられない。党調査では伸康氏が勝っている」、世耕派から「望月氏は知名度は低いが、マイナスイメージがない分、戦いやすい」などの声が出ている。
伸康氏は6日午後、和歌山市の党県連で出馬会見を行った。
このほか、和歌山選挙区には立憲民主党新人の村上賀厚氏(65)、参政党新人の林元政子氏(50)、無所属新人の末吉亜矢氏(53)が出馬を表明しているほか、日本維新の会や日本共産党の動向も注目される。今後、野党候補が一本化されれば保守分裂の間隙を縫って議席奪取の可能性も。
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