ヒロの残日録 

日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ

さくら地蔵

2012年04月29日 | 日記

今、桜前線は青森あたりだろうか。桜



重松清・著の短篇「さくら地蔵」を読んだ。



子どもたちの通学路に、お地蔵さまがぽつんとたたずんでいる。


頭上に桜の樹はないのに、毎年2月から5月頃まで、お地蔵さま


は桜の花びらで飾られ、ピンク色のじゅうたんで敷きつめられて


いく。 いつからか「さくら地蔵」と呼ばれるようになった。



桜は大型トラックの運転手が桜前線を追って、九州沖縄から北


は北海道まで日本各地に立ち寄った先で拾い集めた桜である。




さくら地蔵を建立したのは、小学校入学を控えた一人息子を交通


事故で亡くした、長距離ドライバーだった  ………




子どもを持つ父親にとっては、自分に重ねて胸がしめつけられる


ような物語である。しかし、最後は春のように心も温もる読後感が


いい。




交通安全祈願!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログへの訪問ありがとうございます

ブログへの訪問ありがとうございます