☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
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映画 わが母の記

2012-05-02 08:30:53 | 日記

「わが母の記」の劇場内は、中高年の観客で埋まっていた。




やがて来るであろう「老い」、現実に老親の介護に直面して




いる人にとっては、関心のある映画ということがうかがえる。




自分に重ね合わせて観るのだろうか。








1960年から70年頃の昭和の時代を背景にした家族のドラマだ。




認知症で徐々に壊れていく母の八重(樹木希林)を見守る




長男の洪作(役所広司)と妹、そして洪作の三人の娘たちの




葛藤が普遍的な日本の家族愛として描かれている。




崩れていく記憶のなかでも、我が子への愛だけは消えない、




母親の想いが切なく胸にせまる。




ラストで息子が母を背中におんぶして海辺を歩く。母をいつく




しむような洪作の表情、童女のように安心しきった八重の顔、




この場面には涙があふれた。




親子の愛は本質の愛であるということを暗示しているような




シーンだ。






出演している俳優は皆さんいい演技をしている。




役所広司さんは素晴らしい演技で見事なものだ。出色は




樹木希林さん、本当に名優だ。誰が見ても絶賛するはずだ。




キムラ緑子さんも、細かい動作まで上手に演じていた。






若い人にもぜひ観てもらいたい映画だ。




コーヒーブレイク

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