KTOOONZ BLOG

ktooonzのオシラセBLOGです。

This Heat&夢のトイレ

2012-05-21 11:51:07 | 

 

お茶を飲み、This heatを聞きながら…

Deceit (1981)このアルバムは今聞いても皆面白いです。

私はこのアルバムから「偽り、嘘」という英語を覚えました。

http://www.youtube.com/watch?v=MDq9YHcIip0&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=PoCze4CNEms&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=qu2T1JJTN1U&feature=related

 

Paper Hats

絶叫が凄い。リズムが凝ってます。ティーンのころは身体が震えるほどカッコイイと思いました。

A New Kind Of Water

洗練された構造。初めのお経のような謡のような…だけはもっと美しく能の地謡のようにして欲しかったけど。

呪文を呟くようにさせたくて、その後の民謡調朗々ボーカルとのギャップのために、わざとゴニョゴニョせたのかな…

Cenotaph

このスカスカ音で鐘の音を再築できるのが良いですね。

呪いの様な弔いの鐘が響いているようで恐ろしくもあります。

 

マニアックな次兄がいいよと教えてくれたのですが、若い頃は最も好きなアルバムでした。

今聞くと歌いが残念な部分もあるのかもしれないのだけど、当時にこの音作りは凄かったのです。

以前借りたピチカートファイヴを聞いた時も、

この曲は面白いのだけど、女性の歌が下手なのは残念だなと思ったものですが

絶叫系や荒削りの音楽などは別かもしれませんが、

ある程度の洗練さを持った音楽が、下手な歌だと届くべき処に届かない気がしてしまうのです。

スティーブン・タイラーとかジェームス・ブラウンとか、サッチモも、極めて悪声だと思いますけど、

それを逆に生かせるほどに歌は上手いですからね。

ただ、本人が歌や詩を自作している時には、自分で自分のメッセージを歌う事こそに意味があるので

別の聞き方を捉え方をする必用があると思います。

 

 

金環日食の時、何かが起こる…

 

残念ながら、私はトイレの夢などを観ていただけでした。

 

トイレの夢はよく見ると思います。

寝ながら行きたいなと思うと見るのです。

しかし、ハンパなく汚いトイレの夢を観てしまいました。

うわーっというくらい汚い!

ここではとてもできない。ラクガキもひどくすさんでいます。

しかも個室なのに縦長…?

ここ男性用じゃないの?

ドアは女性用なのに…

 

表に出ると、ドアは別々なのに中は繋がっていたみたいです。

できるだけ落ち着けそうなトイレを探して奥までいったら、男性用に入ってしまったのです。

聞く処によると、現実にもそうらしいのですが、

夢でも女性用より男性用の方が汚く、凄まじいラクガキだらけでした。

 

でも、どうせ夢なのだから、

勇気を出して、世にも汚い縦長便器で用を足す体験をして置けばよかったと思いました。

 

今後汚いトイレを描く機会に恵まれる時には

この夢からイメージを持って来る事にしましょう。

あ~汚かった!

 

 

 

しょうもないおまけ画像…今やってるプロジェクトの一つより・・・

夢のトイレよりは綺麗だけど、ちょっとぼかしときました。

女がこういう物も描き出すと、もはや女ではないそうで、モテなくなるという言い伝えがあるそうです。

普段はとても女性らしい私ですが、作家の自分は男でも女でもないから仕方がないんです。

 

画像は愛Koとレーコ

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夢『凶悪犯がやって来る』

2012-05-20 17:11:23 | 

 

夢の話。

ちょっと妖しい描写があると思いますが、できるだけ冷静な記録として残す意思ので…

 

「あ~…こういうのってどう描くのかな~…」

 

例のごとく、あんまり考えると、脳がおーばーひーとするのか、意識が落ちます。

で、本当に夢うつつ状態に入ってしまうのです。

学生時代の試験とかじゃなくて良かった。

問題見た途端、寝たりして…

 

何度か日記の話題にしましたが、2年前から友人と成人向けのアニメを作っています。

お互い仕事の合間で進めていますけど、チャレンジしたい作品です。

男性の方はある程度任せてしまっていますが、

女性の表現を、触れられた感じ、息使い、肉体の柔らかさ、受け入れと拒絶、

どう描くのか、難しいのです。

 

 

『凶悪犯がやって来る』

 

私は夢うつつの中で誰かに身体を触られています。

金縛りの時とおなじくらいに具体的な実感を感じます。

いつもだったら、別の存在を感じると怖いので、できるだけ意識を戻そうと思うのですが、

何故か今回は怖くなかった。

あ、アニメに役に立たないかなと思いました。

現実よりも、冷静に見るチャンスだと、すぐに思いました。

初めはじわじわでしたけど、所詮妄想の錯覚とはいえ、本当に触ってきたので

「やったね!」と思いました。

本当にヘンタイですね…私…何とかしてくれって感じ…

 

余談ですが、明晰夢で幽体離脱して女性を自由に襲ったりできる男性の話を聞いたことがあります。

セックスするのはいいけど、何も襲わなくても…とは思いつつも、

随分珍しいことができるんだな、と感心しましたが、

今は、人間そういう事くらい、望めばできるのかもしれないと思います。

「カーマスートラ」はインドの童貞のお坊さんが書いたと言われていますが、

お坊さんも身体を抜け出して性の実技体験をしていたのかもしれません。

 

話戻って、ヘンタイな妄想ですみませんが、

実感としては、金縛りの時に本当に何かにのっかられているような気がするのと同じように、

本当に愛撫されているのと非常に似た体験です。そしてすごく感じます。

男性は素晴らしい肉体の人、でも顔は見えません。

こんなに身体がいいのなら、顔なんか無くてもいいような気すらしてきます。

残念ながら、ここまでの身体の人は私は実体験として知りません。

肉!筋肉っ!何という厚い胸!このすべすべの肌!すごーいって感じ。

男も女も赤ちゃんの記憶なのか、おっぱい大好きなのかな。

今までのリアル皆さんにちょっと悪い気もね…私は現実にも好みの肉体性に拘る方だし、

勿論それぞれ素敵な身体ではありましたけどね…

 

性器の方に夢うつつの意識を持っていくのは難しかったようです。

彼の持ち物がどんなだったかわかりません。

全身への前戯どまりでしたけど、アニメの参考に結構なると思いました。

こんな夢現を見ると、現実の自分は、まだまだ、密室の恋人関係ですら、

人の目を気にして、解放されない部分もあるんだな…

私はもっともっと素直に楽しみ感じて喜べるんだな…と、今思ったりします。

人間って限界がないんですね。

物や金を欲しがるよりも、もっともっと真白に…が、一番業が無い様で深かったりして…

 

元々この手の夢は珍しいのですが、

それでも金縛りと似た感じというのもあって、

夢でここまでリアルなのは先ず無いだろうと自分でも感心していました。

夢では声を上げてのけぞる勢い、気持ちは「もっと!もっと!」でしたが、

さあ、これ、起きている知り合いでも傍から見ていたら、やはり私は普通に寝ていたのでしょうか。

大抵金縛り時の人間は、うなされてさえいなければ、傍目に普通に寝ているといいます。

 

私はそのまま夢の中に入ってしまったようです。

同時に、疑問の無い意識から、

(もし当たり前の疑問を持ったら、存在しない誰かに触られている実感を認めて体験することはできません)

疑問や思考もある意識に入りました。

でも、私は、金縛りと似た状態から普通の夢に移行した事はわかっていました。

 

男性には顔ができました。完璧性という無個性から、個性的な肉体ができました。

顔があるということは、人格があるのです。

人としての疑問や戸惑いもある事でしょう。

彼はふっと私から離れて行為をやめてしまいます。

 

「どうしたの?」

 

私が訪ねると、

 

「・?*+%&#”!$’」

 

日本語だけど意味がわからない事を言いました。

どうやら私への批判のようです。

さあ、面白いぞ!と思いました。意味がわからない考え方などに出会うと、

ぷちパニックにもなりますが、同時に未知の面白さを感じるのです。

だけど同時に、途中で前戯を一方的にやめられたり批判された面白くない感情も私にはあります。

 

ちなみに男性は古い知り合いにソックリです。年をとったというよりは、そのまま老け込んだ感じに見えます。

彼自身の素晴らしい人格、資質は、夢の中で十分感じられる印象です。

そして現実の私たちは長い付き合いの中で、手すら繋いだ事もないのです。

彼の顔身体になってしまった以上、ベッドの続きは無理だったのかもしれません。

 

「言っている意味が全然わからないんだけど」

 

 私がそう言うと、彼は多少言い難そうに、簡単に言い直しました。

その事によって本当の核心からはずれてしまったのでしょうけど、

私は彼自身も、そんなに言っている内容に自信はないのだ、

自分の感情に戸惑っている部分もあるんだなと思いました。

 

どうやら彼は、私がえびぞりのけぞるほど感じすぎていることが気に入らないようなのです。

まあ、そういうのあるだろうなと思いました。

彼は元々、感情を表に出さないタイプです。セックスもそうなのかもしれません。

あまりにも相手の方が一人で感じすぎていると、自分は置いてきぼりになった気がするかもしれません。

あと声やアクションがうるさいと、引いちゃう時もあると思います。

私はその時もう、自分で自分が見られていなかったので、客観的視点でどのくらいいっちゃってるのか

よくわからなかったのですが、行為を途中でやめられ、自分が否定されたようでムカムカしながらも、

私が判断しているのが、ある程度当たっているのだとしたら、彼の心が引きこもってしまうのもわかる。

私は相手がいるのに一人だけで楽しみすぎたかもしれないとも思いました。

 

私は素直にそう語りましたけど、

 

「一人で感じすぎてしまった事自体は、別に人として悪い事ではないんだよ」

 

とも最後に言いました。

彼はその言葉にはっとなったように見えました。

彼が自分にも間違いがあったと認めたように見えた時、逆に私にイジワルな嗜虐心も起こってきました。

 

「もういいよ。やる気なくなったみたいだしね。帰って!」

 

 彼とはこれ以上会わなくていいとすら思いました。勿論情もあります。

でも私はエネルギーの溢れるイキイキとした怒りをぶつけて発散する方が楽しかったのです。

 

何故か他にも家に人がいました。人種も様々。年取った買い物帰りの夫婦とか。

私はコンクリートの古いマンションに住んでいます。夜です。

パーティでもやっていたようです。

 

「みんな遅いのでもう帰ってください!」

 古い友人にそっくりの男は他の何人かの若い人と一緒にドアの外に出されていました。

それでいながら、私は追い出された彼がもう一度ドアを叩く事を期待していました。

 

彼の姿はガラスに写っていました。やはりドアを叩きました。

開けると笑顔です。冷静です。余裕です。

 

「何も自分たちはこうならなくても良いと思うんだ」

 

尤もです。賢い人には勝てません。

本当に本当の事を素直に言われたら、人間もう相手に逆らえないのです。

私の友人達は、現実でも悪びれない人が多いので、私はいつだって負けっぱなしだなと思いました。

 

「君は何て酷い女だ!どうしようもない人間だ!」

 

なんて怒って見苦しく騒いでくれたら、

私は彼と即効別れる事ができるのに…と夢の中でも思いました。

 

すると異常な展開が起こりました。

 

一人のメキシカン系風の青年が言います。

 

「今ラジオで武装した凶悪犯が脱走してこの辺りに潜んでいるから警戒するようにと言っていた」

 

怖くなった私は、今の今まで帰れと言っていたのに、老夫婦に

 

「今夜はここから出ないほうがいいですよ」

「でも、食べ物を鍋に入れっぱなしなのよ」

「どうしてもというのなら、仕方がありませんが、戻る途中で犯人と会ってしまったら…」

 

私の家は両脇に窓がありました。寝室側は閉めることができますが、反対側のベランダの窓はガラスがなく、

布を垂らしているだけでした。

非常階段の中に入ってよじ登れば、誰でも入れてしまいます。

だからお客が沢山いたのかもしれません。

 

外部の世界に閉じる事ができない空間に

凶悪犯がやってくるのかもしれない…

こんな設定の話あったな…楳図かずおだったかな…

なんて、そんな話、本当はないのですけど、夢の中ではそう思っていました。

この話を自分は描きたいけど、もう既に有名な同じ話があるから

ダメだよね…残念だな…なんて事も考えていました。

 

少年のように若いメキシカンかインディアンみたいな青年は言いました。

 

「僕は銃を持っているから夜通しベランダの前で隠れていよう」

 

何で銃なんか持っているのか?夢を観ている私は思いましたが、

でもまあ敵じゃないみたいだし良かったなと思いました。

すると彼が、ベランダに誰かいると言います。

それはアフロヘアの青年でした。何故かベランダに潜んでいました。

でも凶悪犯ではなさそうです。

 

結局老夫婦も家に戻らないようでした。彼らは買い物した食糧を持っていたので、

警戒中の食事はそれで足りるから良かったなと私は思いました。

とにかく人は結構います。パーティの人ももどってきているようですが、

前はいなかっただろう、知らない人が結構いるのです。

現実の知り合いが楽しそうに声をかけます、

 

「すごい人だね。少ないんじゃないかと思って僕が彼らを呼んだんだけど…」

 

皆結構楽しく騒いでいます。

 

でもちょと待ってくれ…こんなに知らない人が増えたら、

凶悪犯が中に混じっていてもわからないではないですか…

それを誰も何とも思ってない。大体ベランダにいたアフロの青年は、

本当に凶悪犯ではないのでしょうか。何でベランダに隠れていたのでしょう?

大体凶悪犯は本当にいるのでしょうか。

本当にこの辺りに潜んでいるのか、武装したメキシカン風の青年がヒトコト言っただけなのです。

唯一銃を持っている、彼こそがその凶悪犯かもしれません。

そして、夢の中に凶悪犯が出てくれないと、この夢は面白くないような気がします。

早く出てきてくれないかな…

そう思いつつ目が覚めました。

 

わずか数十分も満たない時間。

ちょっとしたお昼寝でイチャイチャするわ、凶悪犯騒ぎも経験しちゃうわで

夢って面白いです。

 

さて!仕事!

 

画像はサチコとベティ。


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悪い

2012-05-17 10:14:07 | 

 

↓一個前の夢記録日記を読み返して思った事。

 

私が夢が好きなのは、

普段思っている事、対象として捉えている観念などを、自己体験しつつ、対象化できるから…

何か適切な良い言葉が出てきませんが、

単純に言ってみれば、見つつ体験できるからです。

現実と同じじゃん、と言えばその通りですけど、

夢の方がある種冷静でいやすい部分があると思っています。

 

「悪い」

 

アダムとイブの話から、さてはチンパンジーの行動まで、

私は常日頃、この「悪い」という意識が、人間が人間になった事と

大いに関係あるのだろうな、とは思ってはいるのですけど、

ではそれが何故か?というと、ほとんど良くわからない。

自分自身の「悪い」という意識と、自分の始まりとの関係が見え難いからです。

 

でも前の記録の夢で、私は生きたまま揚げられるアンコウのようなフグのような魚に

「悪い」というか、激しい抵抗、否定意識を持つわけです。

その時、夢の中で私の意識が始まっていました。

 

子供時代の記憶などからも、「悪い」という意識は強烈な記憶と伴っている気もしますが、

嫌な事は忘れてしまう、というのも同時にあると思います。

人が言語化意味化するのは、対象が「わからない」という恐怖心から始まった、という説もあるそうで、

それは実感として良くわかる部分もあります。

対象の意味化という言語化は私が毎日やっている事だからです。

 

「悪い」から来る抵抗意識が、意識の始まり、という見方もあるんじゃないか?

正に「悪い」から突然始まった夢が、そんな実感をイキイキと持たせてくれます。

ちょっと面白かったりします。

 

「悪い」という意識は良いと思います。

それで人間が人間になったと仮定すれば、「悪い」こそが言語以前の初めの一歩かもしれません。

親は子供に生きていってもらいたいがために、いかに「悪い」「めっ!」を教えるか。

酷い怪我をしてからでは遅いので、「良い」よりも「悪い」の方が、まず大事かもしれません。

時々過剰に教えすぎてしまう時もあるかもしれませんけど。

 

でも、「悪い」という観念を知ったその先は何があるのか?

次から次へと覚えた「悪い」を当てはめていく?

それとも「良い」でしょうか?

観念や対比じゃない、本物の「良い」?生きる「良い」存在を目指すべき?

 

もし、意識が「悪い」から始まったとしたら、

「悪い」という観念から、少なくとも私自身の抵抗意識の部分はなくしてみたらどうなるのか?

面白い実験のような気がします。

 

多分「悪い事は悪い」です。

できたら、悪いとかズルいとか思う事はしない方が、関わらない方が良いとは思います。

でも、すでにそこにある何か「悪い」と思われる事、物に、

対処はともかく、激しく心で抵抗する必用はあるのでしょうか。

勿論悪を憎む心は非常に人間らしい、ある意味美しいとも言える。

(罪とやらを憎まず人こそ憎んで、になっちゃう、逆の人間らしい美しいと言い難い例も多いと思いますけど…)

でも私がその対象を憎もうが憎むまいが、抵抗しようがしまいが、

全く同じ制御行動はできるかもしれません。

 

私は、自分や他人の命や健康や精神的な心情の幸せを助けるため「悪い」に対処するのではなく、

自分が「良い」「正しい」と見せたくて、鬱憤を晴らしたくて、

自己満足したくて、ケンカがしたくて、他の人に見せるために、カマトト良い子ぶって、習慣として、

「悪い」と思わないと「悪い」ような気がして、悪という対象を創って憎んで見せたりする時もあると思います。

でも、時にその結果、「危険」「困難」「トラブル」「対立」という、

正に「悪い」状況をかえって増やしてしまう事もありそうです。

 

「悪い」に抵抗心を持たなければ、

自分の中の「悪い」にまつわる「悪くも何ともなかった」ハッタリに気がつきやすくなるかもしれません。

 

世の中のかなりの「悪い」」が減ってくれそうでもあります。

遊んでみます。

 

 

画像は漫画『ヘンタイ天国』まだ制作中、何年やってるんだ!遅すぎる!悪い!

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夢なのにお金の心配…

2012-05-17 09:02:22 | 

 

…少し前に見た夢の記録から…

 

『夢のバイキング&バーゲン』

 

私は現実に仲の良い男性であるAさんと、バイキングレストランの中にいる。

夢の中で意識を自覚したのは、そこで見た凄まじいものに驚き、嫌悪し、抵抗してからだ。

それまでの二人が何をしていたか、夢の記憶は無い。

 

バイキングの会場は、とても広く、足元には水族館レベルの水槽があって、

ふと見ると、河豚かアンコウのように見えるグロテスクな大きな魚が、

口を大きく上に開いて固定されたまま、衣をつけられて、煮え立つ油のプールの中で

まだ生きて泳いでいるのだ。

 

美味しそうだとも思うが、あまりの残酷さに

「ひどい!何でこんな残酷な事を!」と騒ぎ出してしまう。

隣には別の大きな魚が、衣をつけたまま、泳いでいた。

 

ただし、まだ生きているとはいえ、どうせ魚は死んではしまうだろう。

そしてここはレストランなのだ。魚も食べる店だ。

私は感傷的にカマトトっぽく騒ぎすぎてはいないだろうか?

自分だって魚の揚げ物を食べているじゃないか?

そういう自問自答も同時に感じていた。

 

するとAさんは、騒ぐ私の言葉なんか全く聞いてもいなかったのように、

どこかからモリを取り出して、目の前の2匹の揚げ物を楽しそうに突き刺して、

自分の皿のような籠のような入れ物に入れた。

 

魚は死んだのかもしれない。

 

何とも主体性がないと思うのだが、

私はこれで良かったのかなと急に思ったりする。

 

Aさんは無言だが、変わったレストランに夢中の感じに見える。

私たち二人で、その2匹を食べられる量なのかすらわからないのに、

花道のような細い足場を挟んだ、隣の水槽にイキイキと目を光らせている。

 

隣の水槽は油でなかったのかもしれない。

 

魚達に衣はついてないので、どんな魚なのか良くわかる。

ただ、全て現実には見たことの無い魚に見える。

私は、こんなに食べられない、とは感じている。

Aさんはお腹がすいているのだろうか?現実の食べられる量を超える魚を取ろうとしているようだ。

 

2匹モリでさし、籠のような皿のような入れ物に入れる。

魚は軽く30センチくらいあるのだ。

 

でも、私も、美味しそうだ、どんな味がするんだろう?と

興味が沸いてくる。

 

目の前に30センチはあろうかという、大きな紫の金魚(身体が丸っこいタイプ)が泳いでくる。

淡水なのだろうか?人間が手を入れて造った魚だろうか?

 

「これも取りなよ」

 

さっきまで残酷だと騒いでいたくせに、もうこんな事を言う私・・・

Aさんは網で金魚をすっとすくって皿籠みたいなものに入れた。

(この入れ物の形態の記憶はありません、夢の中でも変わったものだと思いました)

彼はその後、見た事もない海の生き物のような魚を取っていた。

 

私は急にお金が心配になる。

 

とても豪華なレストランだと感じてきた。

客も優雅に見える。(今思い返すと実際はそうでもなかった)

私もAさんも貧乏だと思う。

こんな見た事も無い魚をすごい設備で出すレストランで大丈夫なのだろうか?

でも、Aさんは目の前で魚を取っているのだから、

大丈夫だと判っていて取っているのだろう。

いやでも…彼のことだから、そういう現実的な判断はあまり期待できないかもしれない。

 

私は食べなければ大丈夫だろうか?

でも紫の金魚は、私が取れば?と進めたし、私が食べたかったのだ。

それに最初の揚げ魚だって美味しそうだ。

後のことなんか気にしないで、この経験を逃さないほうがいいだろうか?

私のお金が足りなくてもAさんが奢ってくれるかもしれない。

 

こんな事を思っている厚かましい私。

お金の心配は少し消えていた。

 

バイキングにはジュースもあるらしい。

珍しい、特別な、良い果物を、その場で自分で搾れるのだ。

 

「手絞りのオレンジジュースにしようよ」

「いいね!」

 

二人はそんな会話をしている。

 

果たして飲み食いはしたのか。

初めてのご馳走のエクスタシーは記憶から消えたのかもしれない。

 

その後、同じ会場の奥だったのか、

私は海外の物と思われる、洋服やウール地のぎっしり吊るされた倉庫のようなブティックにいる。

 

そこには比較的最近知り合った年配の夫婦もいた。

 

何となく、レストランも服の売り場も、ツアー旅行のような一環に含まれているような気がしてくる。

 

皆むさぼるように服や布をバッグに入れていく。

Aさんも服を物色しているようだ。

 

全てがそうだと思わないが、素晴らしい服もある。

ウールは見た事もないくらい美しく感じる。

でも、私はノロノロしている。幾つかは是非欲しいとは思っているのに、

代金が気になっている。でもその場をウロウロと見ている。

 

「あなたも選んで買えばいいのに?」

 

誰かにそう言われているような気がしている。目が覚める。

 

 

夢はタダです。タダなのに金の心配をしている、何とも滑稽な私・・・

ついでに言うと、夢は無制限なので、量も関係がありませんね。

きっと、いくらでも持てるし食べられるのでしょう。

そもそも私は自分が幾ら持っているのかも知らないわけなので、

この心配は何の現実的具体性すらもありません。

 

夢で心配してしまうほど、

結構お金の事を考えて(意味の無い心配して)いるのだなと思いました。

 

お金の事を意味無く心配するのにエネルギーを使って、興味のある事にもカマトトぶって、

楽しめる現実を自ら楽しんでない…経験ができない…

そんな自分も、おそらく現実上にこそいるのでしょう。

行動の前に、意味の無い心配が先に立って何もできないかのような、

とてもナンセンスな気がしてきました。

 

面白いけど、私のナンセンスでみみっちい心配が残念な夢でした。

 

画像は、イラスト『ムシノユメ』

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悪魔が闇に飛ぶ

2012-04-21 14:01:56 | 

 

心は晴れ、世界は曇り。

 

私はよく夢を観ます。

比較的覚えていると言うだけかもしれません。

 

夢の発想は不思議です。

自分が普段思いつかない事、と思う事が大変多いからです。

 

だけど私の夢なのです。

自分が思いつかない事、と、自分で思っている事の方が誤解なのかもしれません。

 

時々ですが、夢の中に、自分の作ったキャラクターが出てくる事があります。

自分自身がそのキャラになる事もありますし、

私が彼らが動いているのを観ている時もあります。

大抵、普段私がまず作らないだろうという、シチュエーションだったりします。

ですが、それが面白いか、世の中で受け入れられるかは別として、

自分は、そういう、思いつかないだろうと思い込んでいるお話も、きっと作る事ができるのでしょう。

 

それが夢であれ、思いつきであれ、空耳の類であれ、

何か、意外なイメージが沸いたのだとしたら、

自分という固定観念枠の方を壊していくのも面白そうです。

 

『青い悪魔が夜空を飛ぶ』

 

今回は夢の内容をあまり覚えていないのですが、

印象に残ったのは、私が描いたキャラクターが出てきたからです。

 

キャラクター、セーキ。

角の生えた悪魔のキャラ。

企画しているアニメのムービーや、発表済みの携帯コミックに2回描きました。

夢に出てきたのは、記憶している限り初めてです。

 

ごちゃごちゃ色々とやり取りがあるのですが、

彼は暗い空を飛んで、三人の若い女性を地上から地獄に連れていった、というのを覚えています。

 

夢がこの辺りまで来た時に、

自分が自分の描いたキャラクターが出てくる夢を観ている事に気がついて、

珍しい夢だと思いました。

 

一人は悪魔の女性で、二人は人間の女性です。

悪魔の女性は、彼と関係が深かったと思います。

どういう女性だったのか、思い出せません。

二人の人間の女性を、彼は、「自分のペットにあてがう」というような事を

知り合いの丸っこいおっさんっぽい悪魔なのか、誰かに言っていました。

 

(ふーん。セーキは地獄でペットなんか飼っていたんだ。

そんなん作者の私も知らんかったわ…どーゆーペットなんだ?一体…)

はい。ここでも私が考えもしない事を夢が勝手にやっています。

 

何と言っても夢です。

疑問の形でも、何かしらのイメージさえすれば、どういうペットなのかが、

夢のストーリーや視覚に出てこなくても、私には大体わかりました。

 

人間の女性は餌なのかな?と彼女たちの行く末が心配だったのですけど、

(夢の中では人間の女性は意識を失っていたようです)

どうやら人間の男性にも似ている、言語能力を持ったものが、1.2匹いて、

悪魔たちとも、かなり高度なコミュにケーションが可能なペット的存在みたいです。

どんな姿なのかは余り良くわからなかったか、覚えてないかだと思います。

女性たちは、どうやら彼らの友達かお嫁さんか何かみたいです。

何だか気の毒な気もしますが。

 

彼は地上や地獄で色々なコミュニケーションをとり、

様々なやり取りをしていました。

何か彼らなりの仕事の類だったようにも思えます。

私の知らない知り合いが沢山いるようです。

結構明るくて、ちゃっかりした奴だなとも思いました。

 

人間の社会的視点から見たら変な事ばかりではあるのですが、

夢の中の地獄には、特に物語的に覚えやすいような事件などはなく、

大変日常的な雰囲気、リラックスしたセーキや他の悪魔たちに見えました。

 

自作のアニメや漫画だと、事件があって、キャラクターたちの喜怒哀楽が描かれるわけですが、

感情的にどっちでもないような、雑務的な、淡々とした、

私の全然知らなかったセーキもいるのね…みたいな感じでした。

 

こういう時、自分で作ったキャラクターの人格なんて、

正に夢と同じくらいあてにならないのかもと思います。

私は彼らの事なんか殆ど知らないような、

本当は自分が作ったわけですらなかったりして…というような、気すらしてきます。

彼らは私の仕事や制作のために、ちょっと演技してくれただけかもしれなくて、

素顔は全然違うのかもしれません。

 

形と舞台を作り、人格を投影したものたちは、後は勝手に動き回っているのかもしれません。

私の脳内バーチャルのどっかで、日常&時々事件が続いているような感じで、

そういう意味でも、何か拡がりのようなものを感じ、面白くもあるのです。

 

画像は、セーキとてぴぃ。

これ…かつて描いていた携帯コミックの『DeviLove』シリーズ第3弾のラフです。

当時カラーコミックのファンタジー新作という事で他も含めて企画していたのですが、

ネームが通らない中で、カラーやファンタジー企画そのものが求められなくなりました。

デジタルは、カラーでこそ描きたいので、私には残念な事でした。

一応話はできているので、発表する機会があったら嬉しいのですけど、

無理なら自主制作でもネット上でも、いつか発表できたらいいですね・・・


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