ひさびさ体調が崩れています。無理はしていないつもりですが、頭痛に貧血、食欲不振から
始まって悪寒にリンパの腫れ・・・予定を4つもキャンセルにし、家でひたすら寝ています。
熱が上がると色々と困るので、このまま良くなると有難いです。
目が覚めて頭が痛みながらも習慣でブログ・・・変かも私・・・
影武者ものなどで、本物が殺されて偽者がとってかわるお話がありますが、そんなタイプの
夢を見ました。
古代の宮廷らしき処に使える像使いが、盗人を殺すことで(殺されたのは像使いの方で、
像使いは実は盗人らしい)主人からをはじめ、彼は多くの名誉を受けます。
ところが、実は殺されたのはやっぱり盗人のほうらしくもあり、真実は良くわからないのです。
夢の中には夢を見ている私がいて、この話で殺されたのは盗人であるとするほうが自然だと
捉えています。
盗人を殺す体験の中で、像使いは正に自分こそが、時に猛獣に変わる像を操る最高の
像使いであることに目覚めます。同時に像使いは主君に対して盗人の心を持つようになります。
主君や自分の人生に対しての野心、秘密を持つ辛さ、友情と裏切り、憂鬱、疑い、富への執着。
美しい女主人への愛と欲望、名誉の虚しさと罪の意識、盗人を殺すことで、それまで
忠義の下に隠され知らなかった数々の心が像使いの意識に浮かびあがっていく、人の心の
様々な謎を含んだ物語なのだと捉えていました。
結局どっちが殺されたのかは良くわからないまま目覚めてしまいましたが、大変スケールの
大きな映画を見ているようなきらびやかな美しさのある面白い夢でした。
殺される人の意識が殺す側に入って一つのものになる・・・昔の首狩り、人肉食いなどには
そういった信仰のような例もあったと何かで読みましたが、最近何故かその手の事を想います。
極端な話、私の食べる豚や鳥の意識が私に宿るとか、そういうことも含めてです。
(ヒンドゥー教徒の菜食主義者は、穢れた魂が入るからという理由で肉食をしないそうです)
以前、夢の中で私自身が殺人をしたときに、殺した男の意識が入って私達は一つになり、
狂人であった彼の心を、私が生き出すという体験をしました。
ここに書くことは勿論私の空想でしかありませんが、もしも人格などは所詮自分独自の
ものなどではなく、日々何を肉体的精神的に殺し、取り入れたかによって毎度の変化を
していくものとしたら・・・
たまにはこんな仮定を想うのも面白い、そんな病の夜です。
画像はウェブマンガ「ペインレイン」没シーン。夢見るバニーと彼を見るブレイン。
