読み聞かせって何だろう?
そんな風に悩み始め、ネットで検索していた時に
見つけたのが、この本
「サンタクロースの部屋 -子どもと本をめぐって」
松岡享子
でした。
レビューを読んでいたら、
ちょうど幼稚園のPTA役員さんが講演会で聞いて良かったと話してくれた内容と同じで。
そこで、図書館で借りて読んでみることにしました。
レビューにも書かれていたし、役員さんが話された内容で心に残ったこと
子どもたちは、遅かれ早かれ、サンタクロースが本当はだれかを知る。
知ってしまえば、そのこと自体は他愛のないこととして片付けられてしまうだろう。
しかし、幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、
その人の中に、信じるという能力を養う。
わたしたちは、サンタクロースその人の重要さのためだけでなく、
サンタクロースが子どもの心に働きかけて生み出すこの能力のゆえに、
サンタクロースをもっと大事にしなければいけない。
心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、
心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。
サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出ていってしまうだろう。
だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の心の中に残る。
この空間がある限り、人は成長に従って、
サンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎え入れることができる。
この空間、この収納力、つまり目に見えないものを信じるという心の働きが、
人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。
のちに、いちばん崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所が、
実は幼い日にサンタクロースを住まわせることによってつくられるのだ。
別に、サンタクロースには限らない。
魔法使いでも、妖精でも、鬼でも仙人でも、(中略)でもよい。
幼い心に、これらのふしぎの住める空間をたっぷりとってやりたい。
赤もたまちゃんも、そういう面では本当に子どもらしいというか
信じる能力も、それを空想して楽しむ能力も持っていると思う。
周りの子どもたちがすごく大人に見えて
我が子のそういう幼さが心配になる時もあるんだけど、
その子どもらしい想像力は、いつまでも大切にして欲しいと思いながら
子育てしてきたし。
夜寝る前とかは、3人で
「夢の中では、雲の上で待ち合わせね。
お母さんはお菓子持ってきて、たまちゃんはおもちゃね。
じゃぁあとでねー」
とか言いながら寝るし。
それにそいう想像力が、
「こんなことしたら、~が悲しむだろう」とか
「こんなことしたら、~なことが起きてたいへんなことになる」とか
そんな気持ちを生み、何か道を踏み外しそうになった時、
ストップをかけてくれるんじゃないかと思ってきたので。
だからそういう能力を養うことは大事だと書かれていたことは
読み聞かせによって培われたのだと思い、
私のしてきたとこは、意味のあるここだったのだと
ちょっと安心したのでした。
だけど、そんな能力を養われたとしても
このまま自分で読むより、読み聞かせをねだり
私も読み聞かせることは、いいことなのか??
また、一つ疑問が生まれるのでした。