暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

旅立ち

2021年03月12日 | 古民家
 ドッと風が通れば・・・黒い幹から幾重にも伸びる枝先の儚い色は・・・
命を剥がすように空に舞い・・・何かを願うようで・・・
門出を祝うのか・・・過去を憂うのか・・・
儚いものに心を奪われるのは・・・今も昔も変わらない・・・。

深い山合いに暮らす集落・・・。
寒くやせた土地に暮らす・・・移り住ん出来た家族・・・。
理不尽な環境に身をささげて耐え忍ぶ人達・・・。
古民家の暮らしと言えば・・・裕福では無い場面を思い浮かべ・・・。
どうしてそんな所で暮らすのか・・・?
代々集う理由が何かあるのだろうと思う・・・。
ほそぼそと暮らし・・・何かに耐えながら生きる姿が潔いと思える心持も廃れて来て・・・
儚い花のような生き方も、大きく変わって来ました・・・。

人が作った景色は移り変わり・・・
子供の頃に見上げた風景は、変わらずそこで待ちわびて・・・
懐かし気に見られるのを待っているようです・・・。
旅立ちの時に華やぐ木々達に・・・心も踊り、寂しさもまぎれるなら・・・
いつまでも同じように訪れる春の風を心待ちに出来るように・・・
自然の営みを邪魔しない・・・人の暮らし方はあるような気がします。


コメント
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