暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

平穏

2022年04月20日 | 古民家
 未来を覗けるほどに毎日は過ごせなくても・・・過去を憂いて、未来を歩くことは出来るはずで・・・
先人の技を繋いで未来を残し・・・技に磨きをかけて、新しい歴史を紡ぐのも・・・
今を生きる暮らしを守り・・・未来の子供たちに多くを残すのも、同じような気がする・・・。

260年ほども変化に富んだ、変わらぬ歴史と毎日の繰り返しを・・・
成長が無かったかと言えば・・・大きくは変わらなくても新しい文化は必然と覗いて・・・
他では造れない、伝統文化が生まれては消え・・・守られて来た歴史には・・・
古民家の造りもあれば・・・陶芸や食・・・祭りや催事の豊かさが積み重なり・・・
驚きが沸く時代の流れに追いつこうとしながらも・・・受け継がれて来た文化を糧に・・・
他では思いもよらない・・・不可思議な暮らしも生まれて来た気がする・・・。

そんな伝統が・・・どこに行っても同じような町に変わり・・・
同じような景色が生まれ・・・自分らしさがあるようで、見知らぬ生活に変わって・・・
過去を持ち出し遊んでみても・・・暮らしの中に取り戻そうとは考えようとはしない様子になる・・・。
手持ち無沙汰な毎日に・・・平穏を想い、変わらない幸せを考える暮らしに・・・
何かと不安は付きまとっても・・・わずかに変化する姿に、成長を感じる時間が、とてもうれしいと思う。

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歩み

2022年04月19日 | 古民家
 誰もが捨てようとは思わない・・・出来ればお互いに、行ける所まで行こうとぼやいてみても・・・
許さない風潮や、白い目が見ていて・・・いつの間にか流れに乗りながら・・・
景色が変わり・・・久しく眺めてみても、そこに何があったのか解らなくなり・・・。
時間と歩くしんどさに、気付けば足元もおぼつかないで・・・
季節と歩くには・・・あまりにも快適な暮らしになりすぎてしまった・・・。

芽吹きの春は・・・五感をくすぐる毎日が生まれて・・・
秋ほどにお腹は満たされなくても・・・あれやこれやの色とりどりが・・・
あたたかく、命の大切さを紡いでくれる・・・。

古い写真を見ると・・・急いだ時代に、牛歩の時代・・・
様変わりする街の風景や・・・色褪せた笑顔の暮らしを見て・・・
目を塞ぎたくなる時代もあれば・・・華やかな時間も繰り返し経験すると・・・
チクタクと、誰にも平等に流れる時間の流れに合わせる暮らしよりも・・・
季節の流れに任せる暮らしが、心地よいと思えるような気がする・・・。
子供と大人で1日の密度が違うように・・・時間と季節の流れにも、大きな違いがあって・・・
立派な高級住宅と・・・100年も過ごした古民家に住む時間の流れも違い・・・
拙い足も・・・頑張った古い足も、同じ様に歩ける季節の進み方があるような気がします。


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足の裏

2022年04月18日 | 古民家
 足の裏が喜ぶと・・・体が軽くなって、心も広がり飛んで行く・・・
おかしな事に、誰も口には出来ないけれど・・・いつの間にか目は歌い・・・
口は微笑んで・・・体も浮かんで、気付かずにはいられない毎日になって来る・・・。

足の裏がモノ言う訳も無いけれど・・・素足に響くアチラコチラの感覚は・・・
どうしようもなく、心地よくて・・・痛痒い刺激から、こそばゆい刺激まで・・・
手の平以上に語る感覚に・・・歩く床の大切さを気付かせてもらえる・・・。

浮造り仕上げの杉板がある・・・手斧仕上げの桧の板がある・・・
無垢の板はピチピチと木が鳴いて・・・凸凹と波が立ちます・・・。
生きている木とたわむれるのは・・・音や見た目だけで無く・・・
踏みしめる足の底から感じる木目や・・・伝統工法の仕上げから伝わる・・・
生きているモノ同士が向き合える・・・触れ合いが生まれているような気がします・・・。
それが足の裏だけで無く・・・手や目や鼻・・・
すべての感覚が受け止められる住まい造りなら・・・暮らしはやさしく弾むのかも知れません。


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まあるい

2022年04月17日 | 古民家
 うつらうつらと船を漕いで・・・暖かな中に、時間の瞬きを見つけながら・・・
夢の中を進んでいると・・・幼い記憶や、つたない想いでが・・・
幾重にも重なるり・・・むせ返るまあるいモノが胸の奥に宿り・・・
大切なもののようで・・・つらいこれからを感じて、居心地が悪くなる・・・。

大家族の良さは・・・教えられない世代同士が、補い廻りながら暮らせる事・・・
歴史を刻んだ者が・・・これからの世代に伝え・・・幼い目を持った者は、終わりを迎える世代に安らぎを与えて行く・・・。
古民家の住まいも・・・同じように世代を繋いで行くはずだったけれど・・・
心を、姿カタチに囚われて・・・大家族の暮らしを求めなくなってしまった・・・。

土に還る住まい造りが見捨てられて来たのは必然で・・・
手刻みが身に付くまでにはほど遠く・・・職人の技術が育つまで、愛想の良い社会では無くなり・・・
技術の得手不得手で変わる・・・住まいの精度が敬遠されれば・・・
プラモデルの住まいが求められ・・・どこかでつじつまを合わせる仕上がりに・・・
したり顔で・・・つぶやかれている・・・。
1世代で失われる家族の暮らしは・・・何か大切な教えも繋がりも生まれなくする箱作りで・・・
みんなで築き上げ・・・達成する喜びも、歴史を刻む楽しみも無くしているような気がする・・・。
むせ返るまあるい想いは・・・大切な時間が育てた、かけがえのない繋がりなんだと思います。


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一押し

2022年04月16日 | 古民家
 白絵の具を・・・空色の琺瑯ボウルに1滴・・・
紐のように・・・糸のように、絡まり広がり・・・
春の空の・・・薄青い空と・・・白い広がりが混ざり合う模様に似てい
る・・・。
力こぶみたいなモリモリ雲は夏の雲・・・
この頃になって案外早く顔を出すのは・・・
混ぜこぜになってしまった自然の運動が・・・ずいぶんと激しく揺すられているのかも・・・。

甍の海に・・・萱のお山の先に、マル顔のおひさまがのぞくのは・・・
日本の夏顔で・・・
団扇にかき氷・・・広縁に蚊取り線香、風鈴のチリリンがどうにも風情を運んでくれる・・・。
そんな楽しい夏の境界線が・・・川のように流れる、桜の花びらに魅せられると姿を表すけれど・・・
急ぎ足で消えてしまう春の影に・・・快適な暮らしでは手に出来ない、大切なモノを奪われているような気がする・・・。

人の目では追えない・・・人の感覚では気付けない・・・
大きな変化でも手に触れられない・・・見えているのに気付こうとしない暮らしが・・・
隠れようとしている、自然の成長を見落としているのかも・・・。
骨だらけの、枯れている様子の木々から・・・米粒の新緑が生まれ・・・
おひさまの日差しから、陽だまりを広げてくれる大樹になるには・・・
風や土や雨の、お互い様が必要で・・・奇跡の循環を守らなければ・・・
ほんの一押しで無くしてしまう危うい世界なんだと思う。




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