暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ないも無い

2022年06月05日 | 古民家
 頭がチリチリ天気が良い日も・・・シトシトと頬にまとわり付く雨の日も・・・
日照りに梅雨と季節は廻り・・・無くてもいいんじゃあ無いかなと思ってみても・・・
肩に乗る派手な色のテントウムシにも意味があり・・・いなくなれば何事かは廻らなくなる・・・。

山登りが苦手でも・・・木立に囲まれ、苔むした足元を踏みしめ・・・チチチッと頭から唄が降りてくれば・・・
人が頑張って作ろうとしても手に入れられない世界が・・・ほんの少し離れた場所に広がっている事に気付いて・・・
穏やかなくらしと、快適な住まいを手に入れても・・・
限界集落では不便だろうと・・・町に近い便利な場所に移っても・・・
想い出の中、築いて来た暮らしの変化に・・・体は悲鳴を上げる意味を知るのかも・・・。

古民家に残る、住まいの見え方は・・・余分なモノは何もない・・・
質素な毎日が過ぎて行く暮らしだけれど・・・
目に見える・・・香りが漂う・・・聞こえて来る・・・手に触れる・・・
何もない日々が、どことなく変わって行くことを感じられ・・・
たくさんのモノに囲まれている事に気付くはずです・・・。
何もない中の気付きほど・・・心に残る暮らしになるんだと思います。



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残る住まい

2022年06月04日 | 古民家
 小さな世界は近くの公園で・・・少し大きくなれば、自転車で汗にまみれてたどり着くのは隣町・・・
やたらとはしゃいだおじさんがいるバス旅行は・・・たしか会社の旅行だったみたいで・・・
言われるままの集合写真が時代をうかがわせている・・・。
公園デビューがその頃あったのか解らないけれど・・・
なんだかおぼろげな写真の中に・・・近所にいたんだろう、懐かしい顔が記憶の中に浮かんでいて・・・
誰もが知り合いではないだろうけど・・・何だか仲良く過ごしていた・・・。

暮らしを進めて行くだけで一生懸命な時代の中で・・・
誰もが・・・先の幸せを探していたのか・・・あきらめていたのか・・・
後になって空を仰げば・・・紙の厚さほど薄く、10年目も20年目も同じように過ぎて・・・
たのしい時も、苦しい時も・・・ずっと続くのかと思っていたけれど・・・
過ぎてしまった時間に、笑い泣きが襲ってくるような気がしている・・・。

背丈の傷が残る柱や・・・落書きの残った襖や床の板に・・・
家族の暮らした意味は幼稚に跡が残り・・・時間が過ぎて・・・
ずいぶん先の時代になっても・・・見知らぬ誰かが触れて・・・
得体も知れない子供の成長に、遊びの跡を見て・・・少しニヤリとほほ笑む姿が生まれれば・・・
住いが残る意味が生まれて・・・そこから先も住み継がれ増えて行く微笑みがあれば・・・
古民家と言われるだけでは無い・・・日本の文化と言われる暮らしが残されて行くんだろうと思います。

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庶民的

2022年06月03日 | 古民家
 風がピュルリと吹いて・・・北風が、巻き込む口笛を吹く時もあれば・・・
サラサラと上品に頬を撫でて・・・ピシりと叱るように叩きつける風も吹く・・・
どうしてそうなったのか、知る事の無い時間をずいぶん過ごして来たけれど・・・
生き延びる力を手に入れて来たように・・・風を利用して、風と共存して・・・
風と共に去って行く・・・
どこまでも追い付かれる風の便りに・・・落ち着かない暮らしは続いている様子です・・・。

板戸の生活は・・・窓を開けないと部屋の中は、そこそこ暗く・・・
朝晩の開けたてはちょっとした仕事だったと思います・・・。
古民家で見かける、広縁の長さを想えば・・・間口が広ければ10枚ほどもある雨戸を見ると・・・
うんざりするご年配方がいるかも知れません・・・。
便利道具になんでも揃っているキャンプとは違い・・・
なんでも自分で造って来た・・・日本の食生活が大きく変わり・・・
梅酒に・・・ぬか漬けの瓶やかめを見る暮らしも少なくなりました・・・。

おばあちゃんからお母さんへ・・・おかあさんから娘へ・・・
繋がれて来た文化が・・・ここで少し終わりを告げているのかも知れません・・・。
買ったほうが安いから・・・手間がかかるから、体に悪くてもおいしいくていろんな種類があるから・・・(個人的な見解です。)
家庭の味がこの先も消えて行く文化になるのは・・・
古民家と同じ様子で・・・興味が無い訳でもないけれど・・・関わるには重すぎる・・・
庶民的だった日本の文化は・・・贅沢で、もったいない暮らしになってしまったのかも知れません。
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手を取り合う

2022年06月02日 | 古民家
 幼い苗木が斜面にポツリと・・・背丈の高い木々の森に囲まれて・・・
この先数十年も空を見上げて・・・けなげに育ち・・・
合いの手を入れる、人の面影が残れば・・・その先に見える世界は・・・
自然豊かな森に囲まれ・・・地域が豊かに廻る、大きな流れが出来上がるような気がします・・・。

理想は世界を創り・・・夢物語を口から放った時間の繰り返しで・・・
見違える暮らしになっては来たけれど・・・
後ろを振り返らないままでは・・・おいてきぼりになってしまったモノもポロポロと・・・
懐かしい暮らしは、面影が残らないまま・・・ずっと遠くに駆けて行ってしまう・・・。

ついこの間まで温もりの残る古民家は・・・そのまま住み継ぐことが出来て・・・
少し疲れた所がちらほら見えても・・・朽ち果てるまでほっとかれた古民家よりも・・・
ずっと快適に暮らして行けます・・・。
太い柱の見上げる空に・・・抱えられない梁がある立派な古民家でなはくても・・・
丁寧な仕事が映える・・・丁寧な住まいで、丁寧な毎日を過ごせば・・・
100年も住み継がれる、豊かな毎日が受け取れると思います・・・。
どれほど長く伝えられるかを、思い描きながらの毎日が・・・手を取り合う日々に繋がるような気がします。





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2022年06月01日 | 古民家
 今を生きるように・・・夜の水田に、泡沫は騒いで・・・
次の日は雨模様か・・・キラキラと光る晴れの一日になるのか・・・
迷信も・・・言い伝えも、この所さっぱりと印象が薄くなり、おばあちゃんの言葉も伝わらないで・・・
雲のカタチや色合いで何事か異変が生まれるのか、楽しい明日が迎えられるのか・・・
目に見えないモノに恐れ・・・理解できないモノに頼りながら忌み嫌う、都合の良い時代が始まってる・・・。

予報は必要でも・・・予知はややこしく、予言は人騒がせで・・・
先が見えると・・・良いことよりも、問題を抱える結果が生まれることのほうが多いみたいで・・・
・・・知らない暮らしがみんな幸せなのかも知れないけれど・・・
噂話を知りたがるのが世の常であるなら・・・
住まい方の良し悪しにも、伝統的なたくさんの噂話しはたくさんあるように思う・・・。

風が通らない住まいに・・・
隙間風の通る住まい・・・。
数字に表せる、地震に強い住まいに・・・
数字では表せない・・・地震をいなす住まい・・・。
迷信や言い伝えがすべてでは無くても・・・
伝統が時間のかかる教えで・・・手っ取り早く過ごせる時間を手に入れると・・・
時間を掛けて手に入れた伝統を・・・数字に変えようとしている・・・
隙間風の通る住まい方を・・・過ごしづらくして来た文化の変化に、忌み嫌う噂話は無かったのだろうか。

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