ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「静かな嵐」

2021年10月05日 18時58分55秒 | owarai

心細いような、心許せないような、 
こんな嵐の夜には、どこからかあ 
の人の声が聞こえてくる。 
時間も距離もかるがると超え、わ 
たしはあの頃に連れ戻されてしまう。 

―――大丈夫だよ。キミはなにも、 
心配しなくていいから。 
―――俺に任せておいて。何もかも 
   ちゃんとするから。 

―――キミは俺の大事な宝物。簡単 
に別れないよ。 
わたしを弄んだ、なつかしい、わた 
しの昔の恋人。 

あれは、あまりにも手痛い失恋だっ 
た。そえゆえに、それはガラスに刻 
まれた文字のように、わたしの心に 
残っている。痛みは、静かな嵐のよ 
うにやってきて、樹木をたまわせ、 
木の葉を震わせ、わたしの根源を 
揺るがせようとする。 

でも、大丈夫、絶対に、大丈夫。 

言い聞かせながら、わたしはひとり、 
暗闇の中で、嵐が通りすぎていくの 
を待っている。どんなに激しい雨が 
降っても、わたしはもう「過去」を 
迎えに行ったりしない。 

わたしの心はさらわれていかない。 
吹き飛ばされはしない。わたしに 
は今、愛しい待ち人がいる。 


静かに傷ついていた

2021年10月05日 18時58分20秒 | owarai

この夜を 涙が出そうな 
この夜を 
ひとりで乗り越えられれば 
これからは もう きっと大丈夫 
という つらく 悲しい 
夜があって 

今日が その日だと思うので 
ひとりで がんばるんだった 
だれにも どこにも 
あなたにも 電話せず 


美しいものに惹かれているうちは、まだ、恋の醍醐味を知らない。

2021年10月05日 18時57分47秒 | owarai

あなたからの電話がうれし
くて(留守番に入った電話)
折り返し電話できないでいた。

もったいなくて
後生大事にしたくて
一体、何だろうと
いつまでも楽しい空想を
していたくて
電話できないでいた。

ほら、一回、自分から電話
する権利を
手に入れたわけだし

と言っているあいだに、外は朝。


YouTube
bohemianvoodoo "Adria Blue" 【Music Video】

https://www.youtube.com/watch?v=gjDrEdEzfQc


「一瞬」

2021年10月05日 11時47分00秒 | owarai

あなたの笑顔の一瞬や 
あなたの憂いの一瞬と 
出会えた時 

写真のようにこの感じを 
忘れないように胸に刻む 

思い出すために すこしでも強く 
思い出すために すこしでも長く 
悲しくもこの恋が純粋であるように 
心をこめて 
またあなたを思い出すために


現在がもどかしいから未来に今なにが起こっているか知りたい

2021年10月05日 09時00分28秒 | owarai

窓の外は紫色の光が、ゆっくりと
茜色に変わってゆく。
カーテンを引くと、部屋は再び
深海に戻った。

本物の夢と眠りが訪れる。
眠りが落ちる前の気怠さと
闘いながら彼女は呟く。


あなたが眠りにつくのを見る
のが最後だとわかっていたら
わたしはもっとちゃんとカバ
ーをかけて
神様にその魂を守ってくださ
るように 祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを
見るのが 最後だとわかって
いたら
わたしはあなたを抱きしめて
キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せ
て 抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあ
げるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終を
ビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても
分かってくれていたかも
しれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・
「あなたを愛していると」と
わたしは伝えただろう


YouTube
あの夏へ 久石譲  [千と千尋の神隠し]

https://www.youtube.com/watch?v=qRHjU6zm6ro


あなたが動けば、心は動く。

2021年10月05日 08時58分37秒 | owarai

待ち合わせの10分前に
着いたら、もう待ってい
たこと。

動物園のゾウが友達に
似てたこと。
デパートで帽子をたくさ
ん試着しあったこと。
偶然見つけた小さな神社
で拍手を打ったこと。
とんこつラーメンとつけ
めんを頼んで半分こした
こと。

展望台から見た夕陽が
きれいすぎたこと。
電車の中から手をふった
窓ガラスが息でくもった
こと。

改札のざわめきも、頬に
あたる風も、
たとえ何年経っても、
思い出せそうな気がする。

どんなにささやかでも、
自分で動いたこと、
だれかと感じたことは、
消えないのだから。


洗いたての心にひとつ咲きそうなバラのつぼみを感じる朝(あした)

2021年10月05日 08時55分01秒 | owarai

悲しいときは、思いきり
悲しむ。寂しいときは、
思いきり寂しむ。
それが私のモットーだ。

ほかのことを考えて気を
まぎらわしたり、悲しい
ことから目をそらしたり
していると、立ちなおる
のが、よけい遅くなって
しまうような気がする。

じっくり悲しみ、とこと
ん寂しんでこそ、その辛
さから抜けられるのでは
ないだろうか。

だから、泣きたいたきも、
思いきり泣く、そうして
いるうちに、涙が心のなか
のいろんなホコリやざら
ざらを洗い流してくれる。

あ、抜けたな、と思える
朝がくる。昨日までのこと
より、明日のことを見てい
る自分がいる。そんなとき、

新しい予感を運ぶように、
何かのつぼみを感じたり
する。