人生の目的 五木寛之 著

　人生の目的とは？聞かれると答えられないですよね。命には必ず終わりが来る。それが、１日なのか１００年なのか、極端に言えばただそれだけの違いしかない。著者は戦後、ピョンヤンから日本に生還するまで何度も死を覚悟した。そこで、生きた自分に対して、なぜ自分は死ななかったのか？考えたそうです。自分も、生後の大病で余命３日を宣告された経緯があり、苦しいときなど何度も、自分はなぜその時に生かされたのか？考えたことがあります。著者は人生のほとんどは苦しいもの、ただ、ほんのわずかでも楽しいことがあると苦しかったことを忘れる時間がある。このために生きているのではないだろうか？楽しさは、人によって違う、という。ただ、楽しさのハードルを下げてあげると、もっと人生が楽しくなるのではないだろうか？