何者 朝井リョウ著

　就活をする大学生の男女４人。何者とは就活を通じて自分が何者であるかを見つめ直すってことだと思っていました。そんなことを頭の片隅に思いながら、納得しながら終盤を迎えました。ところが、ラスト数１０ページで全く方向転換を迫られました。そして、その瞬間、やられた！って思ってしまいました。この時点では、主人公を何じゃコイツはと思っていましたが、最後の最後を読み終えた瞬間、頑張れって応援したくなる。こんな小説読んだことありません。全く新しい形だと思います。