クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

こんなにも優しい、世界の終わりかた 市川 拓司著

2014-01-10 03:24:15 | 読書
 青い光に包まれると、その世界が終わってしまう。そんな世紀末が訪れるとき、人はこんなにも美しく、優しく、穏やかに受け入れるものだろうか?そんなことを考えながら、読み進めていった。また、人はその瞬間が分かったとき、一体どのような思いを抱くのだろう?そんなことを思いました。不器用だけれど、優しいそんな主人公が、最後の時を知ったとき、その最後を愛する人と過ごすため、最大の勇気を振り絞って会いに行く。出会いと別れを繰り返し、ついに愛する人と再会する。最後のシーンは、穏やかな海に浮かぶ小さな舟の上で、優しさに包まれながら迎える。読みながら、物凄く穏やかで暖かくなる、そんな感動を味わいました。
コメント
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