繁殖が軌道に乗って来た頃、どうやったら里親さんに喜んで貰えるだろうか?こればかり考える様になりました。
特に初めてリクガメを飼う方は兎に角不安だと思う。餌を食べなかったり、怖がって動かなかったりしたら更に不安になると思う。そこで、環境の変化に強くて食欲旺盛で人懐っこい子を我が家に居る間に育てようと色々と工夫しました。
今でもそうですが、孵化器はテレビのすぐそばにあります。卵の中から、賑やかな状態が普通だと体に染み込ませる。
餌は集団で与えました。多少の喧嘩はありますが、自分の分は必至で確保する。ただし、少しでも食が落ちた子は隔離して食が軌道に乗るまで単独飼育にしました。
あとは、水槽越しにコミュニケーションをとる。直接触る事はしませんが、近づいて来ると出来る限り呼んだり、指を水槽に近づけたりして遊んであげる。CBは人間をあまり怖がらないのですが、こうする事で、人間は友達だと言う所に近づけます。この時、手で触れてはいけない。初めて飼う人は水槽に顔を近づける事が多いと思います。このとき、カメの方から近づいて来て、じゃれる様な仕草をしたら、凄い安心されるだろうと思います。
20年間、僕はこんな事を考えながらやって来ました。ただし、わんぱく過ぎると言うお叱りを受けた事が多々ありました。そんな時は、すみませんと言いながら、心の中では、ヨシ!と思っていました。