キャンディーとの会話

　キャンディーは、僕に話しかけてくると書いて来ました。これは、僕の特殊能力ではなく、キャンディーの持つ特殊能力だと思います。キャンディーとの会話によって、クロカメとしての僕は、カメの飼育者として、成長して来たのだと思います。しかし、今年、キャンディーの異変について、対処する事が出来ませんでした。どうしたらいいのか？悩んだ末に僕は、キャンディーが苦しまなくて済む方法を模索していました。意識の無い時間が続く中、途方に暮れている僕は、、キャンディーに、”苦しいか？”と聞きました。すると、キャンディーは、最後の力を振り絞って、”苦しい”とはっきりと言いました。その言葉からは、どうして欲しいのかは、分かりませんでしたが、卵を潰す方法は無いのか？という言葉が浮かびました。レントゲンを見た時、卵がお腹の奥の方にあったので、お腹を開かずに卵を取り除く事は無理だと分かりました。もしも、産むことが出来なくても、排泄口付近にまで持ってこれたら、割ることは可能なのでは？と思い、産卵促進剤を打って頂く事を御願いしました。産卵を見守る傍ら、実は、僕は、産めなかった事を想定して、準備していました。
　結果、奇跡的と言ってもいいくらい、最善の結果となり、キャンディーも驚異的な回復を遂げました。
　先ほど、キャンディーが、僕の事を探していました。今、キャンディーは、産卵床の上に居ます。心配です。今朝は、かなり冷え込んだので、今は、まだじっとして動きません。何とか無事に！