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ピアノのコンテストを通じて、コンテストを受ける者、審査する者、コンテスタントを助ける者、コンテストのスタッフ、コンテストを取材する者、家族の葛藤、心の動きを細かく描写されていました。また、音楽とは何か?人間と音楽とのつながりと歴史についても書かれていました。
この中で、特に、自然界の音そのものが音楽であるという事。また、ピアノという人間が作り出したものを使って、音楽を自然に返すという表現に感銘を受けました。
クラッシック。この言葉から、昔の物、終わったものという意味を強く感じます。僕は、この言葉は変えられるべきだと思います。これは、音楽のジャンルであり、まだ今後も生み出されるものだと思います。例えば、落語。古典落語という伝統と新作落語という現在進行形のものとが合わさった分野として確立された意味があります。クラッシックは、古典落語を指すもので、新作は含まれていない様に感じます。今後、古典と新作を合わさった意味の言葉でのジャンルに相当する言葉への変更を希望します。
所謂、ショパンやモーツアルトなどの音楽はほとんど分かりません。しかし、読んでいて、頭の中で音楽が響きわたるような気持ちになりました。今後、電子書籍では、実際に音源を流すような技術があれば、この本は更に楽しんで、また、更に理解できるのではないかと思います。
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