にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

約一年ぶりの小説新潮

2025年02月23日 | 小説
あ、しまった。
「小説新潮」2月号の宣伝をするつもりが、すでに先月号になってしまった。
でも記録の意味もあるから、一応画像を載せちゃいます。

2月号に拙作が掲載されました。(過去形



一応、不定期掲載のシリーズもの。
ただ今3話目を七転八倒しながら執筆中

ついでにニャンニャンの日から一日遅れだけど、ネコの画像も。



寒い日限定ネコ団子
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執筆三昧

2025年01月09日 | 小説
あけましておめでとうございます 

って、前に書いた時から三ヶ月もご無沙汰してる!!
元々更新の頻度は低いほうだけど、今回は本当に時間がなかったのだ。
4月頃からぼちぼちと長編を書き始めていて、12月くらいには脱稿できるかなという心づもりでいた。
そこへ突如短編の依頼。
長編との並行作業はかなりきついかと思ったけど、断るなんてそんな勿体ない(もとい失礼な)真似は、新人作家の分際でできる筈もない。
「ええい、死ぬ気で頑張ればなんとかなるだろ」と清水の舞台から飛び降りた結果・・・まさに死にかけました・・・

結局去年は原稿用紙換算で500枚近く書いたことになるのかな。
受賞を目指して投稿していた頃は、「オール読物新人賞」と「大藪春彦新人賞」と「R18」の3つに毎年応募することを目標にしていた。
それぞれ原稿用紙だと80枚、80枚、50枚になるので、一年で210枚程度。
それでも時々間に合わなくて「R18」はパスしてたりしてた。
それが一気に2倍の分量。
しかも実質八ヶ月で書ききったわけだから、自分で自分を褒めてあげたい。

まあ、遅筆である自分が悪いんだけどね。
今はようやくひと息ついてる。
長編のほうはまだ改稿作業が残ってるけど、改稿は大好きだからぜんぜん苦にならんもんね 

というわけで、短編はこちらに載ります。



去年の3月号に載った作品の続きになります。
どうかよろしく 


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受賞は逃したけど

2024年08月21日 | 小説
日本歴史時代作家協会の新人賞にノミネートされていたけど、残念ながら受賞はできませんでした。

以下は結果。



2024年8月19日(月)に、第13回日本歴史時代作家協会賞(2024年度)(主催:日本歴史時代作家協会)の最終選考会が開催されて受賞作が発表されました。
●新人賞
東 圭一『奥州狼狩奉行始末』角川春樹事務所
[候補作
阿野 冠『蛍の光 長州藩士維新血風録』徳間書店
天羽 恵『もゆる椿』徳間書店
神尾水無子『我拶もん』集英社
三本雅彦『運び屋円十郎』文藝春秋


なんだか久しぶりに、候補に残ってから発表までのドキドキ感を味わわせていただきました。
2年前に「大藪春彦新人賞」を受賞するまで、3回最終候補に残りながら、いずれも「残念ながら」で終わってしまった。
この時はきつかった。
受賞できなければ最終に残ろうと一次で落ちていようと同じ事。次の機会まで、一年歳月を重ねてしまうってことだから。

今は取っても取れなくても、執筆中の作品を頑張ればいいだけだから、そんなに落ち込むこともない。
何よりノミネートされただけでも、作家として認めてもらえたような気がして、素直に嬉しい。
次の作品でも、受賞できなくてもいいからあちこちで候補になりたいな。
そして小説界のステイゴールドかロイスアンドロイスを目指したりして
(ステイゴールドはまだしも、ロイロイは例えとして古すぎるかな)



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長編と短編

2024年04月16日 | 小説
「緋の契り」を書き終えてから、はや二ヶ月が過ぎた。
まったく白紙の状態から脱稿まで二か月半というのは、私にとっては最速だ。
今、思い返しても、よく無事に書けたものだと冷や汗が出る。

私は小説の依頼って、最初はあいさつ程度で、それから意向を確かめ合い、ネタを出してオーケーが出たら企画書を提出してという具合に、徐々に話を詰めていくものだと思ってた。
だけど月刊誌でそんな悠長なことをやっていたら日が暮れてしまうのだろう。
依頼はいきなりやってきて、いきなり決まった。
私なんぞが書いて本当にいいのかと思ったけど、ド新人にとっては書く場が与えられただけでも超ラッキー。まさか断れる筈などない。

デビュー作の「もゆる椿」は生まれて初めての長編だったから、慣れないことだらけでいろいろと大変だった。
でも50枚ならR18への応募で何度も書いている。(すべて落選だったけど)
80枚を一か月半で書いたこともあるのだから、きっと大丈夫だろう。
それに小説誌だったら当然他の作家の作品もいっぱい載ってるわけで、一作くらい駄作が混じっていても売り上げには影響すまい。(コラコラ)
そんなふうに自分を励ましたり慰めたりしながら書き始めたんだけど、向こうはどうだったんだろう。
「やっぱり書けませんでした」とか、「できましたぁ~」って渡された作品が読むに耐えないものだったりする可能性は考えてなかったのかなぁ。

私はいつも、キャラだけ先に決めて、筋は書きながら考えていく。
ところが書き始めてすぐに躓いた。
ほぼ1年近く「もゆる椿」で悪戦苦闘していた成果で、いつの間にか頭が「長編脳」になっていたのだ。
これは思わぬ誤算だった。
短編のリズムを忘れてしまってるせいで、筆がまったく進まない。(懐かしい比喩だよね。今ならキーを打つ指が動かないってとこかな)
修正するのに半月くらいかかったかな。
そういや逆の意味で、「もゆる椿」を書き始めた時は大変だったことを思い出した。
なんせそれまで、100枚以上の作品って、書いたことがなかったからね。

けれど、ここでまたまた後遺症が出現。
「緋の契り」を書き上げたら、今度は「短編脳」になってしまったのだ。
今は長編に取りかかっていて、第一章を書き上げたところなんだけど、読み返したらどう見ても短編の流れ。
こりゃ早々に書き直しだなぁ。
なんて融通のきかない私の頭。
世の売れっ子作家さんたちは、長編と短編を同時執筆することもざらなわけで、改めて凄いなぁと感心する。

凄いと言えば、今回改めて思ったんだけど、編集者の人たちはそれ以上かも。
一作にかかりきりになって書き上げればひと息つける私と違って、編集の人は担当の作品をチェックし(それも複数の)、その間に企画を考え、次の次の号に載せる作家に依頼をし、イラストレーターさんと打ち合わせ、校了したと思ったらもう次の号の作業が始まる。私が知らない諸々の仕事もあるだろうし、新人賞の担当をしていたら応募された作品も読まなければならない。
想像するだけでため息が出そう。

兼業だから書く暇がない、なんて甘いことは言ってられんなぁ。
次の長編、頑張ります




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小説新潮

2024年02月26日 | 小説
小説新潮3月号に、短編「緋の契り」が掲載されました。

私にとっては3作目の時代小説。
梶よう子先生をはじめとするお歴々に並んで、自分の名前があるのを見た時はちょっと感動した。
苦労したけど、頑張ったかいがあったかな。






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