にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

一番の敵はネコハラだった

2023年09月27日 | 小説
ようやく校正が終わって、やれやれと息をついてる。
仕事のある身(しかも休みは週に1回しかない)にはシビアなスケジュールだったけど、それよりも過酷だったのはにゃんずとの闘いだった。

こっちがぼーっとしてる時は呼んでも来ないくせに、何かに集中していると、「何? 何? 面白いものでもあるの?」と寄ってくるのはネコあるある。
クロはまだ足下に寄り添っているだけなので、手がすいた時だけ撫でてやればすむんだけど、サクラは容赦がない。

目は画面に向けたまま、サクラのお腹を撫でていると、「あたしを見て」とばかりに、パソコンと身体の間に割り込んでくる。
ディスプレイが大きければいいけど、使っているのはノートなので、完全にサクラの影に隠れてしまう。
伸び上がったり身体を傾けたりして、隙間から画面を見ようとすると、視線を遮るように移動してくる。
「邪魔!」と怒ると、「にゃにゃぁん」と可愛く返してくるので、情けない飼い主はキーボードから完全に手を離して、サクラをなでなですることになる。

でもさすがに締め切りが近づくとそんな余裕もなくなって、鳴いても無視してたら、キーボード上で踏み踏み攻撃を始めやがった。
かくて原稿には意味不明の文字が並ぶことに・・・・

そのうち踏み踏みで意味のある言葉を打ちだしたら面白いけど、そうなるのは尻尾がふたまたに分かれてからだろうな。
そうなる前に、外付けキーボードを買おうか思案中。
外付けなら、持って逃げられる。
あ、でもその間文字が打てないからいっしょか・・・

猫飼いさんたちは、ネコハラとどんなふうにして闘ってるのかなぁ。


クロとサクラ

2023年09月06日 | 日記

ネコって毛皮の模様が同じだと本当に区別がつかないし、大きさも犬に比べたら似たり寄ったりだけど、性格は「同じネコは2匹といない」っていうくらい違う。
前にいたフミは、7年間一度も触れなかったくらい人間不信の強いやつだったけど、今いるサクラは「ちょっとくらい人間を怖がれ~」って訴えたいくらい傍若無人。
人の身体は敷物か爪とぎ、よくてマッサージ器だと思っているふしがある。
少し帰りが遅くなるとご飯を出すまで鳴き続けてるし、こっちが用事をしようと思う時に限って金魚のフンになる。
お腹を少しつついただけでヘソ天になるのは面白いけど、それをやってると用が片付かない。
パソコンの前に寝転がって作業を邪魔するのは「ネコあるある」だけど、ネズミを食ったその後に人の顔をぺろぺろするのは正直勘弁してほしいと思う。

それに比べると、クロは聞き分けがいい。
ご飯をサクラに横取りされても、怒らず傍に座ってじっと待ってる。
夜中に私を叩き起こすこともなく、めったに鳴かないのでうるさくもない。
この遠慮深さは歳のせいだろうか。
それともオスとメスの違いか?

クロの懐の深さのおかげか、兄妹でもないのに、2匹はとても仲がいい。
ツンデレサクラに一日中振り回されているクロの姿は、見るたびに大笑いしてしまう。

ここだけの話だけど、年内刊行予定の小説のキャラは、この2匹がモデルなんだよね~
おかげで2匹・・・もとい2人のエピソードには事欠かなかった。
無事に本が出たら、2匹にはモデル料を払わないといけないかな?
「お前たちが出てるよ」と本をあげても、爪とぎにされるのが落ちだろうなぁ。